AMDの新型グラボ「Radeon RX 9000」シリーズ発表。新たにRDNA 4アーキテクチャを採用、詳細はともかくとにかく凄いとアピール
AMDは1月7日、「Radeon RX 9000」シリーズを発表した。現行シリーズからの性能の向上についても一部紹介されている。
「Radeon」シリーズは、AMDが手がけるGPUだ。今回発表された「Radeon RX 9000」シリーズでは、新型アーキテクチャとなるRDNA 4が採用される。半導体プロセスは前世代より微細な4nmプロセスとなり、さまざまな性能が向上しているとのこと。発表においてはRDNA 4の詳細な性能は伏せられているものの、第2世代AIアクセラレーターによるAI演算性能の大幅強化(supercharged)や、第3世代レイトレーシングアクセラレーターの搭載によるコンピュートユニットあたりのレイトレーシング性能の向上などがアピールされている。
またAMDの超解像技術FidelityFX Super Resolution(FSR)についても、RDNA 4に最適化された「FSR 4」が登場する。4K画面解像度向けのアップスケーリング品質が向上するほか、より高いパフォーマンスのフレーム生成機能が実装。AMDの入力遅延削減技術「Anti-Lag 2」にも対応しているという。
あわせてRDNA 4を採用する第1弾のGPUとして「Radeon RX 9070」「Radeon RX 9070 XT」が発表された。各GPUを搭載するグラフィックボードについては、ASUSやGIGABYTEといった主要パートナー企業を通して、今年第1四半期に発売予定だそうだ。なおASUSは公式ブログにて「Radeon RX 9070」および「Radeon RX 9070 XT」のグラフィックボードが16GBのVRAMを搭載することを明かしている。
新型アーキテクチャRDNA 4を採用する初のGPU/グラフィックボードとなる「Radeon RX 9070」および「Radeon RX 9070 XT」。既存のRDNA 3からの詳細な性能の変化についても、続報が期待される。
ちなみにこれまでRadeonでは「Radeon 6950 XT」「Radeon 7800」「Radeon 7900」というように数字の下三桁を用いた命名規則がとられてきた。「Radeon 9070」「Radeon RX 9070 XT」を皮切りとする新GPUシリーズでは型番の命名規則も変化するようだ。両GPUは型番を見るにいわゆるミドルクラス~ミドルハイクラスの性能のモデルになるとみられ、そのほかのモデルについても続報が注目されるところだろう。