パブリッシャーのGrabTheGamesとUpgradePointは9月5日、Scienart Gamesが手がける『Ale & Tale Tavern』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく多くのプレイヤーを集める、好調な滑り出しを見せている。
本作はオープンワールド酒場経営シミュレーションゲームだ。最大4人での協力プレイに対応している。プレイヤーは放棄されていた酒場のオーナーとなり、お店を運営したり辺りを探検したりしてファンタジー世界で生活を送る。
『Ale & Tale Tavern』のゲームプレイは一人称視点で進行。酒場を自分の好きなタイミングで開店し、接客をこなす。客から注文を取って調理し、配膳。客が食べ終わったら食器を下げて洗い、また次の客を出迎える。業務の合間には掃除をおこなう必要もあり、酔っぱらった客がなかなか帰らないときは叩いて追い出すことも可能。閉店も好きなタイミングでできるため、食材が切れたりしたときはいったん店を閉め、仕入れに出かけることになる。
食材は商人から購入するほか、農業や牧畜、狩りや釣りなどをおこなうことでも入手可能。ゲームの進行に合わせて酒場のレベルが上がり、料理のレシピやお店の装飾などが増えていく。店のメニューや飾りを自由に変更しつつ、店の周りに広がる世界を探検し、いろいろな食材を集めていく。
世界にはゾンビやオークなどモンスターが生息しており、斧やクロスボウなどを使って戦うことになる。基本的に敵は野外に存在するが、ときどきゾンビがお店に迷い込んできたりすることも。また出前を受けて料理を配達したり、ストーリークエストでキャラクターと交流したりといった要素も存在。そうして、ファンタジー世界での自由な生活を楽しむ。
本作は9月5日にSteamにてリリースされた。SteamDBによると、本作の同時接続プレイヤー数はピーク時で約5000人を記録。さっそく多くのプレイヤーを集めている。またSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約400件中83%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。ひっきりなしにやってくる客をさばき続けるお店経営が、忙しくも楽しいとして好評を得ている。また開店中は忙しいものの自由に閉店できるため、好きなペースでプレイできるとして評価する意見も。そのほか、マルチプレイで役割分担して遊ぶことでより楽しめたとする声も複数見られる。
本作開発元のScienart Gamesは、4名のスタッフで運営されている小規模スタジオとのこと。スタジオとしてSteam向けにゲームをリリースするのは本作『Ale & Tale Tavern』が初めてとなる様子。小規模デベロッパーによるSteamのデビュー作ながら、早くも人気を集めているかたちとなる。開発元はいくつかのSteamユーザーレビューに返信をおこなっており、今後はフィードバックを集めて本作の改善を進めていく予定とのこと。すでに多くのプレイヤーを集めている本作のさらなる発展が期待される。
『Ale & Tale Tavern』はPC(Steam)向けに配信中だ。価格は税込1700円で、ゲーム内は日本語表示に対応している。また現在リリース記念セールがおこなわれており、9月20日まで10%オフとなる税込1530円で購入可能だ。