“即席呪文をAIが判定する”バトルゲーム『AI創作呪文』8月22日リリースへ。アドリブで強そうな呪文を作り出す中2バトル
ゲーム開発者のmono氏は8月12日、『AI創作呪文』を8月22日にリリースすると告知した。漢字を組み合わせて創作呪文を作るとAIが強さを判定してくれる、創作呪文バトルゲームである。

ゲーム開発者のmono氏は8月12日、『AI創作呪文』を8月22日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2025年リリース予定とされてきたが、開発が順調だったため予定よりリリース時期が早まったそうだ。
『AI創作呪文』は、ランダムな漢字を組み合わせて創作呪文を作るとAIが強さを判定してくれる、AIを用いた創作呪文バトルゲームである。本作でプレイヤーは、4つの漢字の組み合わせによって呪文を作り、敵と戦う。バトル中は、まずはランダムな漢字が配られるそうだ。プレイヤーは提示された漢字の中から、4つを選んで呪文を作成する。作り出した創作呪文の強さについては、AIが判定。呪文のダメージや属性、発動の様子などをAIが解説してくれるのだという。
たとえばスクリーンショットや動画では、「紅華隻刀」は華の美しさが刃となり敵を切り裂く、火属性85ダメージのスペル。熊縫武偏は、熊の怒りが雷鳴のように鳴り響く、光属性69ダメージの呪文などとされている。ランダムに提示される漢字でいかに強そうな呪文を作るか。本作ではランダムな漢字の中からAIに強そうだと判断される呪文を作り出すことで、バトルを勝ち抜いていくのだ。ワードセンスの問われるバトルが繰り広げられるという。


本作では、単に強い呪文を作るだけでないそうだ。「反転戦闘」では、敵のHPより低い技を出すと勝利になるため、あえて弱い呪文を目指して漢字を組み合わせていく。またゲームモードとしては、制限時間内に呪文を作って戦う「速攻戦闘」や、好きな呪文を創作できる「創作訓練」なども用意されている。「引継戦闘」では使用した漢字が次の戦闘で使えなくなる中、選択した32個の漢字を駆使してバトルを展開する。さまざまな状況のバトルが待ち受けているのだろう。
創作呪文の判定時には、SからGまでの段階で呪文の強さランクも提示される。作った呪文は、中二病風の解説とともに辞典へ登録できるそうだ。

本作は、ゲーム開発者のmono氏が手がけている。過去作としては、2023年10月に『IGNISTONE』をリリース。2024年にリリースしたローグライク作品『Clock Rogue』では、記事執筆でSteamのユーザーレビュー89件中98%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。同作では時計を構築し、体内時計によって狙ったタイミングで止める独特の遊びなどがプレイヤーから評価されていた。
同氏のX(旧Twitter)アカウントを見る限り、本作は思い付きで作った「ランダムな漢字で創作呪文を作って戦うゲーム」などとして公開された動画が大きな反響を得たことをきっかけに、2025年3月に本格的な開発がスタート。「東京ゲームダンジョン9」への出展などを経て開発が進められてきた。7月頃には2025年発売予定とされていたが、開発が順調なため予定よりリリース時期が早まり、今回発売日が決定となったようだ。なお、本作では呪文の判定に「ChatGPT」が使用されている。サーバー状況によって、ゲーム進行に時間がかかる場合もあるそうだ。また開発当初に予定されていた「自由創作」モードについては、Steamの規約などを考慮して、代わりのモード「創作練習」が制作されている。
『AI創作呪文』は、PC(Steam)向けに8月22日リリース予定だ。