新DLCの音沙汰がなかった『Age of Empires III: Definitive Edition』開発元、「DLCを発表するのが早すぎた」としつつ開発中止。いざ作り始めると無理だった
Xbox Game Studiosは1月29日、『Age of Empires III: Definitive Edition』(以下、AoE3:DE)向けのDLCをリリース中止する旨を発表した。開発チームによれば、そもそも発表自体が時期尚早におこなわれたとのことで、キャンセルになってしまったことをユーザーに向けて謝罪した。
『Age of Empires』は1997年に1作目がリリースされ、長きにわたり根強い人気を誇ってきた長寿RTSシリーズだ。『AoE3:DE』は、2005年に発売された同シリーズタイトル『Age of Empires III』のリマスター版に当たり、PC(Steam)およびMicrosoft Store向けに配信されている。本作の舞台となる年代は、15世紀から19世紀中頃まで。大航海時代から始まり産業革命時代を経て、帝国主義時代に至るまでの時代を楽しめる。
本作では資源を集め町(国)を繁盛させつつ、他勢力との戦いに備え軍事力を強化していく。内政をこなしながら自軍のユニットを生産し、最終的には相手の本拠地を制圧するのがゲームの目的となる。
『AoE3:DE』に向けては、2024年2月に新たなDLCをリリースすると発表。2024年末の提供を目指していると明かされていた。詳細の内容は明かされていなかったものの、本作ディレクターEarnest Yuen氏からの“チラ見せ”として、ポーランド・リトアニア共和国およびデンマークの国旗が映されていた。おそらく、この2国をプレイアブルな国家としてリリースする予定だったのだろう。
しかし2024年10月11日の発表にて、2024年末から将来の日付(a future date)へのリリース時期の延期となっていた。つまり時期未定として延期されていたわけだ。それが今回、リリース自体が取りやめとなることが伝えられた。検討をおこなったうえでの決断だという。
開発チームの声明によれば、昨年のニューイヤーイベントにおける発表に合わせるために当DLCを発表したものの、発表時点ではDLC制作を始める前であったと明かした。ニューイヤーイベントではシリーズ他作品である『AoE2』のDLCが発表。『AoEモバイル』のお披露目や最新作『AoE4』のアップデートなど、さまざまなコンテンツが発表されていた。『AoE3:DE』についても何らかの情報を発表したいという思いがあったのかもしれない。開発チームは「今となってみると発表は時期尚早であった」と振り返り、DLCを期待していたユーザーに向け謝罪した。
なお発表の最後には、今回リリース中止が決定されたDLCは今後改めて開発されるようなことはないとしつつも、サーバーのメンテナンスやカスタマーサポートは提供し続ける方針を示した。本作のサポートについては、引き続き行われるようだ。
『Age of Empires III: Definitive Edition』はPC(Steam/Microsoft Store)向けに配信中だ。Xbox Game Pass向けにも展開されている。