疫病人類滅ぼしシム『Plague Inc.』スタジオ新作は、一転して「パンデミック後の世界をハッピーに描く」ゾンビ再建シムに。『After Inc: Revival』いきなり配信

Ndemic Creationsは11月27日、『After Inc: Revival』を発表・iOS/Andoroid版の配信を開始した。プレイヤーは生存者のリーダーとして、ゾンビ・アポカリプスの世界で入植地を管理し、人類の保護と文明の再建・運営に勤しむこととなる。

Ndemic Creationsは11月27日、『After Inc: Revival』を発表・iOS/Andoroid版の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Andoroidとなっている。PC(Steam)版の発売日は2025年内を予定している。

『After Inc: Revival』は、『Plague Inc.』のゲームスタジオNdemic Creationsが手がけるストラテジーゲームだ。本作の舞台は未知のゾンビウイルス「ネクロアウイルス」によって起きた人類の壊滅から数十年もの時間が経過したイギリス。文明が滅びかけた世界で、残った数少ない生存者たちが集まり、入植地を開拓する。プレイヤーは生存者のリーダーとして、ゾンビ・アポカリプスの世界で入植地を管理し、人類の保護と文明の再建・運営に勤しむこととなる。

本作は『シドマイヤーズ シヴィライゼーション』をはじめとする4Xストラテジーのシステムをベースに、戦略ストラテジーやサバイバルビルダーの要素をブレンドした作品となっている。開拓したばかりの入植地は、生存者も少なければ水や食材、木などの資源も少ない。そういった時はスタミナを消費することで生存者を働かせ、土地の探索・開拓、水や食料、資源の収集を行う。

土地を開拓していくと、次第に生存者が増えることとなり、それに応じて労働力が向上、スタミナの最大値も増えていく。しかし、その分物資もさらに必要となるほか、快適な生活ができないと幸福度が低下。幸福度が下がると暴動などのイベントも起こるため、生存者の物資や幸福度を保ちながら、領土を少しずつ広げる必要がある。また、さらなる入植地の発展のためにスタミナを大きく消化して、新たなテクノロジーを研究することも可能。生存者の幸福・安全を保ちながら、よりよい入植地づくりに励んでいくこととなる。

入植地は物資や生存者の幸福の問題だけではなく、ゾンビに襲われる危機にも晒されている。ゾンビの襲撃から入植地を守るため、防衛設備を整える必要もあるだろう。また、入植地ではたびたび、選択を必要とするイベントが発生する。時には生存者から大きく反感を買う選択や、犠牲も必要な選択も出てくる。そういった過酷なイベントをこなすことで、入植地の行く末が変化していくのだ。

上述した通り、本作を手がけるのは伝染症パンデミックゲーム『Plague Inc.』を手がけたイギリスのゲームスタジオ、Ndemic Creationsだ。本作のゲームデザイナーであるJames Vaughan氏は、「今回はもっとハッピーで楽観的なゲームを作ろうとした」と語っており、そのハッピーさを「世界は緑豊かで美しく、生存者たちは苦難に耐えているが、生きて再建することができる」と表現している。ちなみに、本作で発生した未知のゾンビウイルス「ネクロアウイルス」は、『Plague Inc.』に登場するウイルスのひとつ。『Plague Inc.』ではプレイヤーがウイルスを操り、人類を苦しめたが、今度はプレイヤーがそのウイルスによって苦しめられることとなるのだ。

本作のSteam版は早期アクセスでの配信を予定している。正式リリースに向け、新たな難易度や拡張キャンペーン、ウイルスの謎を解明する要素、多言語対応などといったコンテンツの追加を予定しているようだ。また、このアップデートは数年に及んで行って行く予定だとしており、今後は消費型マイクロトランザクションのような課金システムではなく、買い切り型の拡張パックの販売を予定しているという。

『After Inc: Revival』は、iOS/Andoroid向けに配信中。PC(Steam)版は2025年リリース予定だ。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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