和風・不思議な島探索ゲーム『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』2026年秋発売へ。狐の少女と蛙が迷い込んだ、不穏な輝く夜の島

イラストレーター/ゲーム開発者のリアス氏は12月11日、『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』を2026年秋に発売すると告知した。

イラストレーター/ゲーム開発者のリアス氏は12月11日、『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』を2026年秋に発売すると告知した。同作はPC(Steam)向けにリリース予定。2025年の完成を目指して開発が進められてきたが、もう少しの作り込みのために延期となったそうだ。

『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』は、狐の少女がたくさんの灯に照らされた不思議な島を探索していく、探索型3Dアクションアドベンチャーゲームである。本作の舞台となるアダシノ島は、たくさんの灯が浮かぶ不思議な島だ。鳥居や屋台の提灯、ネオンの看板に彩られており、影には不穏な気配が隠れているようだ。本作では狐の少女と蛙が、闇夜の中でたくさんの灯が浮かぶ島へたどり着く。迷子になった2人は、家に帰る方法を探して冒険をしていく。狐の少女が光を集めてアダシノ島を探索する、夏の終わりの長い一夜が繰り広げられる。

狐の少女とカエルは、帰る方法を求めて島を探索していく。本作は大きく探索パートと鬼ごっこパートに分けられる。探索パートでは、狐の少女と蛙が島にいるさまざまな住人たちと会話していく。祠を見つけて明かりを灯すと、探索可能なエリアが拡大。島を巡っていくことで、アダシノの島の秘密を探る。またそうした中では、狐の少女と蛙を鬼が追いかけてくることがあるようだ。アクションとしては、狐の少女は光を使って鬼の足止めができる。回数制限のある光で鬼を足止めしながら、捕まらないように立ちまわっていくのだろう。

スクリーンショットや動画では、怪しく光る仮面や温泉のシーン、ちょっと不思議な飲食店の様子など、3Dで表現されたアダシノ島の情景が確認できる。イラストをそのままゲームに落とし込んだようなグラフィックで描かれる、和風の不思議な世界観も特徴だろう。

本作は、リアス氏が手がけている。同氏はイラストレーター/コンセプトアーティストとして活躍してきたクリエイターだ。本作と関連しては、「狐とカエルの旅」などと称したイラストが公開されてきた。2020年に公開されたpixivFANBOX内の記事によると、2018年末頃より描き始めた連作イラストが、やがて狐と蛙のキャラクターによる不思議な日本の旅する形式となり、イラストに収まりきらなくなったことでゲーム化。2020年頃からゲームの開発が進められてきた。2022年の動画によると、リアス氏はディレクションなどを担当。同氏を中心に多数のクリエイターが関わって、制作されてきたようだ。

今回の発表ではそんな本作が、2026年秋発売へ延期となっている。本作については、2021年にroom6のレーベル「ヨカゼ」のタイトルとして、2022年の完成を目指して開発中であるとされていたが、その後に延期。2025年8月のプレスリリースでは、2026年配信予定となっていた。今回は2026年から、2026年秋へと発売時期がより具体的になったかたちだ。リアス氏のポストによると、直近では2025年の完成を目指して制作を進めていたのだという。しかしもう少し作り込みの時間がほしいため、最終的な発売時期が2026年秋になったという。もう少し制作時間をかけることで、最高の状態で届けたいと考えているそうだ。延期によってブラッシュアップされた状態での発売に期待したい。

『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』は、PC(Steam)向けに2026年秋発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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