対話カード+ループ青春ADV『春待ちトロイダル』コンソール版発表、2024年夏配信へ。無事に卒業式を迎えるため、離島の高校で10日間を繰り返す

KEMCOは7月6日、『春待ちトロイダル』コンソール版を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchで、2024年夏に発売予定。

KEMCOは7月6日、『春待ちトロイダル』コンソール版を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchで、2024年夏に発売予定。発表にあわせて、ティザーサイトが公開されている。

『春待ちトロイダル』は、卒業式当日までの10日間を繰り返して事件と真実に立ち向かう、ループ型選択形式アドベンチャーゲームである。本作の舞台は、長い歴史と伝統をもつ離島・隆ヶ島。主人公は、会社員として働いていた28歳の人物だ。主人公は、ある日悪魔を名乗る少女に頼まれ、卒業式まであと10日に迫った隆ヶ島の高校へ転校。無事に卒業式を迎えるべく、10日間の高校生活を過ごす。突然やってきた主人公を、幸いにもクラスメイトたちは暖かく迎えてくれる。しかし、卒業を控えたクラスには何やら不穏な気配も漂っていた。土地神様への信仰。3年前にやったという「おまじない」。島で起こる不可解な現象と、悪魔の言葉に隠された真実。卒業までの日々を繰り返して真実へと迫る、クラスメイトたちとの長い10日間が繰り広げられる。


主人公はクラスメイトたちとの関係を深めることで、事件や真実へと迫っていく。本作では、クラスメイトとの対話がカードバトル形式で展開される。対話カードバトルで使用するトークカードには、カードの強さを示す数字や、人の話/恋バナ/世間話/質問といった話題が設定されている。相手の出してくるカードより大きな数字のカードを出すと、会話が盛り上がってポイントを獲得。4枚のカードを出し合うと対話が終了し、獲得したポイントに応じて関係性が深まり、各キャラクターの抱える事情などが明かされていく。本作では対話によってクラスメイトと親密になることで、真実を解き明かすのだ。

Steam版の画像


また本作では対話や勉強、遊びなど時間ごとの過ごし方を選んで10日間を過ごす。行動によって、話題発掘ポイントやトーク力強化ポイントなどが獲得可能。ポイントが溜まると、新しいカードの獲得やカードの強化によって、対話に使用するデッキを強化できる。要素としては、ループのリセット時には恒久的な強化も可能。12人のクラスメイトたちには特別なイベントも用意されており、彼らがドット絵によって描かれている点も特徴だろう。

Steam版の画像

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本作は、さめさめくん氏によるゲーム制作サークルさめさめサメーションが制作し、2023年8月にPC(Steam)向けにリリースされた作品だ。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で49件中95%の好評を獲得。対話カード要素を含んだクラスメイトたちとの長く短いループによって、濃密な青春が描かれていた。なおさめさめサメーションの公式サイトによると、新作が制作中であるそうだ。

KEMCOから発売予定の『春待ちトロイダル』コンソール版は、そんな『春待ちトロイダル』の移植版となるようだ。これまでプレイ環境はPC(Steam)のみとなっていたが、幅広いプラットフォームでプレイ可能になるわけだ。またコンソール版は、7月14日に開催される「東京ゲームダンジョン 外伝」へ出展予定。会場では試遊特典としてクリアコースターが用意されているそうだ。


『春待ちトロイダル』コンソール版は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに2024年夏配信予定。またPC(Steam)版は800円で配信中となっており、デモ版も公開されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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