ひと夏の再会を描く伝奇ノベル『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』発表。少しせつない、“迷い家”に住む少女との物語
オーバーラップおよびねこねこソフトは11月6日、『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』を発表。本作はPC(Steam)向けに、伝奇ビジュアルノベルとして2026年にリリースされる予定だ。

株式会社オーバーラップの新ブランド「OVERLAP GAMES」およびねこねこソフトは11月6日、『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2026年リリース予定。発表にあわせて、ティザー映像やSteamのストアページなどが公開されている。
『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』は、高校生の主人公が迷い家で少女と再会する、ちょっと切ない伝奇ビジュアルノベルである。本作では昭和47年、主人公の高校生・松田尚冬が、妹と共に祖父母の家がある田舎で過ごしていた。村には恐ろしい伝承が存在。いわく山にはバケモノが住み、呪われてしまうのだという。
主人公は、化け物の住処を見たことがあり、ただの古びた社だと知っている。そのため、主人公は伝承をまったく信じておらず、禁忌とされる場所へ向かおうとする。しかし主人公には、なぜか社の中へ入った記憶がなかった。近くまで来たのなら、絶対に中に入るはずである。不思議に思いながらも、主人公が社の中へ足を踏み入れると、そこには迷い家に住む見知った少女の姿があった。キャラクターとしては、迷い家から出ると呪いによって恐ろしい姿となってしまう、長い月日を生きる女の子・煤。主人公の妹として、普段は彼と都内で2人で暮している松田理沙が登場。外に出るとすべて忘れてしまう、迷い家に住む少女とのちょっと切ない物語が繰り広げられる。


本作はビジュアルノベルとなっている。公開されている画像では、立ち絵や一枚絵、テキストで構成された画面が確認できる。フルボイスの演出などと共に、湖底に沈んでいる迷い家に住む少女との物語が展開されていくのだろう。ストアページによると、遊びやすいチャプター単位の構成を採用。難しい操作はなく、読み進めるだけで物語の世界に触れられるという。公称プレイ時間は、7時間から10時間になっているそうだ。

本作は、株式会社オーバーラップのビジュアルノベルを中心とした新ブランド「OVERLAP GAME」の第1弾タイトルとなっている。同社はライトノベル、コミック、アニメ事業を中心に、エンターテイメント事業を手がける企業。プレスリリースによると、同社はこれまで出版映像などで多くの物語を届けてきたが、新たな挑戦としてビジュアルノベルという舞台に立つとのこと。“物語”を愛するすべての方々などに、心揺さぶる体験を届けていくという。
また制作陣としては、本作では片岡とも氏がディレクター/シナリオ/脚本を担当している。同氏はねこねこソフトの美少女ゲームや、『ナルキッソス』『Christmas Tina ‐泡沫冬景‐』など多数の作品に携わってきたシナリオライターだ。本作ではプロデューサーを務めるオーバーラップの上岡忠史氏と相談して、田舎・伝奇・昭和な方向でイメージを共有したという。「ちゃんと積み上げてきた展開で読者に納得してもらえる結末のほうが好き」ともコメントしており、本作でもそういった展開が待っているのかも知れない。なおOVERLAP GAMEとしては、第2弾となる「プロジェクト TOMORROW(仮称)」も鋭意開発中。オリジナル作品を中心としたビジュアルノベルを、継続的に発表していくそうだ。
『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』は、PC(Steam)向けに2026年リリース予定だ。

