SFサスペンス推理ゲーム『遥かなる円形世界』ついにSteamでもお披露目。名作ADV『シロナガス島への帰還』の続編、日本とニューヨークを、事件と「時を戻すデバイス」が繋ぐ

TABINOMICHIは4月4日、『遥かなる円形世界』のSteamストアページを公開。本作は『シロナガス島への帰還』の続編にあたる、サスペンスSFミステリーアドベンチャーゲームだ。

サークルTABINOMICHIは4月4日、『遥かなる円形世界』のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けにリリース予定。ストアページ公開にあわせて、PVなども公開されている。

『遥かなる円形世界』は、ニューヨークと日本の地方都市で起こる一見無関係の事件がやがて奇妙な交錯を始める、サスペンスSFミステリーアドベンチャーゲームである。本作のメインキャラクターの一人・池田戦は、ニューヨーク・ブルックリンに事務所を構える私立探偵だ。

本作ではある日、池田のもとへ謎の子供リラが転がり込んでくる。その直後、池田の事務所にウォルトンという怪しい依頼人が訪問。依頼内容はPCを数日間預かるだけだというが、対象のPCは特殊な構造であり、バッテリーが切れると内部情報がすべて消去されてしまう。そのため、電源に接続した状態を維持してほしいのだという。池田は危ない案件だと確信するが、リラの件もあって謎の装置を預かる依頼を承諾する。しかし奇妙な揺れのあった直後、池田は依頼人ウォルトンの死体を発見。預かった謎の装置には、奇妙なメッセージが送られてくるのだった。リラを追う非合法組織「バビロン」と、立ちはだかる戦闘員。やけに電力を食う謎のPC風デバイス。探偵の池田は、大富豪の娘やニューヨーク市警のティオ、助手の鯉などと共に、巨大な陰謀の渦中へと飛び込んでいく。

もう一人のメインキャラクター・出雲崎ねね子は、完全記憶能力をもつ女子高生だ。本作で彼女は、日本の地方都市で高校に通う平穏な日々を過ごしていた。しかしある日、通学路の堀川で白骨遺体が見つかる。遺体の傍らには、不可解な痕跡が存在。出雲崎ねね子は、池田がアメリカで大事件に巻き込まれる中、姉のキサラや友人の丹羽などと共に、真相を追っていく。探偵と高校生の少女、交わるはずのない二つの事件は、やがて時間を戻す禁断のデバイスによって交錯。二つの事件と物語が交差する、世界を書き換える物語が繰り広げられる。

本作では池田のニューヨークの事件と、ねね子の日本の事件、2つの事件が描かれていく。本作は、基本的にはノベルゲームとなっている。立ち絵やCGによる演出をまじえながら、テキストを中心にストーリーが描かれるのだ。ただし本作にはニューヨークと日本、2つのストーリーが存在する。プレイヤーはザッピングによってニューヨーク編と日本編を切り替えながら、異なる時間軸で同時進行する物語を読み解いていくという。

公式サイトによると、本作にはさらにタイムリープシステムも用意されており、特定の条件によって時間の巻き戻しが可能。戻れる地点は徐々に制限されて、記憶の継承にも厳しいルールが存在するものの、タイムリープが真相へたどり着く鍵となるようだ。ザッピングによる視点と事件の切り替えと、タイムリープによって、交錯する大きな事件が描かれるのだろう。プレイヤーはザッピングによって2つのストーリーを行き来しながら、ストーリーを進行。双方の事件の関わりによって、物語の核心へと迫っていくのだろう。

本作は、島根県出身の作家・鬼虫兵庫氏が手がけている。同氏はゲーム開発者としては、2018年に『シロナガス島への帰還』の完成版をコミックマーケット95にて初頒布。2020年3月にPC(Steam)版、2022年11月にはNintendo Switch版もリリースしてきた。同作Steam版では、記事執筆時点でユーザーレビュー3801件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。本格的なシナリオや個性的なキャラクター、Steam版500円(Nintendo Switch版750円)のお手頃価格な一方で作りこまれた内容などから、高く評価されてきた。

本作『遥かなる円形世界』は、そんな『シロナガス島への帰還』の続編として開発中の新作となる。同作は少なくとも2019年に体験版が頒布。内容を更新した体験版をイベントやWeb上などでリリースしながら、長年に渡って開発が続けられてきた。今回は、ついにSteamのストアページも公開となったわけだ。完成が近づいてきているのかも知れない。

なお本作に登場する池田戦や出雲崎ねね子、アキラ・エッジワースといったキャラクターは前作『シロナガス島への帰還』にも登場していた。両作の詳しい関係性については明かされていないものの、時系列としても『シロナガス島への帰還』より後の作品となっている。

遥かなる円形世界』は、PC(Steam)向けにリリース予定だ。

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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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