対戦乱闘ゲーム『A Few Quick Matches』、大盛況のロケットスタート。空中ダッシュの無限追撃、“シールド・投げなし”の超攻撃的コンボバトルが好評、今なら約500円
Studio Bidouは8月6日、『A Few Quick Matches』をSteam向けにリリース。本作は対戦乱闘アクションゲームとして、好調なスタートを見せている。

デベロッパーのStudio Bidouは8月6日、『A Few Quick Matches』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく多くのプレイヤーを集める、好調なスタートを見せている。
『A Few Quick Matches』は棒人間を操作する対戦乱闘アクションゲームだ。最大4人での対戦が可能で、マルチプレイおよびCPU相手のシングルプレイに対応。またオンラインはロールバックネットコードを採用している。プレイヤーは対戦相手をステージの外へふっ飛ばし、勝利を目指す。

本作はダメージが蓄積すると吹き飛びやすくなり、ステージの外に3回落ちると敗北となる、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなどとの同様のルールを採用。一方で『A Few Quick Matches』について、類似ジャンルの作品との違いとしては、本作にはいわゆるシールドと投げが存在しない。代わりの防御手段としては、パリィが用意されている。パリィはタイミングよく成功させると敵を硬直させるが、外すと大きな隙をさらしてしまう。
また共通アクションとしてエアダッシュが存在。一回のジャンプで一度使えて、好きな方向にダッシュすることができる。さらに本作では敵に攻撃をヒットさせると、回数制限を無視してエアダッシュが使える、クイックキャンセルというシステムが存在。技の硬直をエアダッシュでキャンセルし、コンボを繋げていくことが可能である。一方の防御側は1ライフにつき一度だけ、バーストを発動してコンボから抜けることができる。
使用可能なキャラクターとしては、現時点で3体が実装。大剣使いのREND・格闘と魔法を操るEUREKA・弓矢とハトを用いるKNOCKTというラインナップになっている。また『Your Only Move Is HUSTLE』とのコラボが決まっており、今月中には同作より4体目のキャラとして、NINJAが実装予定だそうだ。

『A Few Quick Matches』は8月6日にリリースされ、さっそく多くのプレイヤーを集めている。同時接続プレイヤー数はリリース直後に約2500人を記録(SteamDB)。また開発元の公式Xアカウントによると、リリースから6時間で1万5000本を売り上げたという。開発元としては1000本売れればよいと考えていたそうで、想定をはるかに上回る売れ行きとなっているようだ。
そんな本作はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約500件中88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。リリース直後にあった不具合をめぐり不評レビューも投じられたが、素早くパッチが配信されたこともあり、全体としては高い好評率を得ている。
本作はシールドと投げが存在しないため、アタックとパリィ、そして空中ダッシュを中心とする攻撃的な駆け引きが繰り広げられる。レビューではそうしたスピーディーなゲーム展開や、コンボの自由度などが好評だ。キャラ数は少なめだが価格が安いこともあり、手軽に遊べる対戦アクションとして評価されている。

本作を手がけるStudio Bidouはアメリカ・オレゴン州に拠点を置くゲームスタジオだ。同スタジオはDiscordを活動の中心として、乱闘対戦ゲーム『Stickfigurez』を制作中。本作『A Few Quick Matches』は『Stickfigurez』の開発を一時的に休み、短期間でゲームを1本作るプロジェクトとして制作したものだという。結果的には2か月で完成できたそうだ。
そんな本作は今年の7月16日に突如発表されると注目を集め、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの強豪プロゲーマーとして知られるHungrybox氏も本作を先行プレイ。その様子を伝えたXのポストは本稿執筆時点で1万7000いいねを記録するなど、話題を集めた。発表からリリースまで約3週間というスピード展開であり、注目度がそのまま初動の勢いにつながったかたちだろう。新キャラの実装を含め、今月中に複数のアップデートが予定されているとのこと。今後の展開も期待される。
『A Few Quick Matches』はPC(Steam)向けに配信中だ。現在リリース記念セールがおこなわれており、8月13日まで定価の29%オフとなる税込568円で購入可能である。