『7 Days to Die』のPS5版は、「CEROレーティングのため」にグラフィックを修正頑張り中。「オリジナルに近い状態にしたい」と開発元がコメント


デベロッパーのThe Fun Pimpsは8月24日、日本国内向けPS5版『7 Days to Die』の開発状況を発表した。『7 Days to Die』は、広大なフィールドでゾンビを相手に戦うサバイバルゲーム。長期間の早期アクセスを経てPC/PS5/Xbox Series X|S向けに7月下旬に正式リリースされていた本作だが(関連記事)、PS5版のみ日本ではまだリリースされていない。

『7 Days to Die』は、広大なフィールドでゾンビを相手に戦うサバイバルゲーム。拠点の建築や装備品の作成などのクラフト要素なども駆使して、廃墟となった世界を舞台にできるだけ長期間生き残ることを目指していく。「ブラッドムーンホード」と呼ばれる7日に一度の頻度で訪れる特別な夜には、大量のゾンビがプレイヤーに襲いかかる。

公式Xアカウントによると、最新の開発状況としてはCEROのレーティングを通過するためにPS5向け日本版『7 Days to Die』グラフィックを調整しているそうだ。ほかのプラットフォームと同じグラフィックのままでは、日本向けPS5版はCEROのレーティングを通過できなかったとのこと。審査通過を目指して、「日本PS5専用のアート」が作成されているらしい。


グラフィックの具体的な修正箇所については言及されていないが、武器で攻撃した部分が欠損する部位破壊の表現が影響している可能性は高いだろう。本作の正式リリース時には、近接武器のマチェーテでゾンビの首や手足を切り落とすプレイスタイルが話題になっていた。そしてCEROのレーティングにおいては、部位欠損について厳しい傾向がある。CERO通過できなかった例としては、部位破壊や人体欠損などの過激な表現が特徴の『The Callisto Protocol』が日本では発売中止となっている(関連記事)。また欠損表現が特徴的なゲームとしては、『Dead Island 2』もまた日本のコンソール版の発売が見送られている。

Xbox Series X|S版はCEROではなく、IARCのレーティングを取得してリリースされた。国内PlayStation StoreもIARCレーティングに対応しているが、18歳以上を対象とするタイトルに関しては、CEROレーティングの取得がメーカーに求められている(関連記事)。The Fun PimpsでQAとして勤務するちぃちぃ氏は、『7 Days to Die』は18歳以上を対象とするタイトルだったのでCEROレーティングの取得が必要になると補足している。

日本PS5版向けのグラフィックを調整してから、本作はあらためてCEROレーティングの審査に臨む予定。「なるべくオリジナルに近い状態でお届けしたい」と開発元はコメントしており、数回の審査を繰り返すかもしれないそうだ。発売までまだ時間がかかりそうだが、「日本での発売が中止になることはない」とファンを期待させるコメントも発表された。ゲーム内の表現を調整するコストをかけてでも表現を守りながら発売にこぎつけようとしている点には、The Fun Pimpsの熱意が伝わってくる。

『7 Days to Die』は、PC(Steam)とXbox Series X|S向けに発売中。開発が進められているPS5版は、発売日未定となっている。