爆走タクシーゲーム『クレイジータクシー』、RTA in Japan Winter 2026でBGMが使用できない問題発生。RTA走者は“対応策”として、生演奏してくれるバンドメンバーを募集中

RTA in Japan Winter 2026で採用された『クレイジータクシー』について走者本人がBGMとして“生バンド”のメンバー募集を開始したことが注目を集めている。

一般社団法人RTA in Japanは10月18日、国内RTAイベント「RTA in Japan Winter 2026」の採用タイトルを発表した。この採用作品には、タクシーゲーム『クレイジータクシー』が含まれていたのだが、同作品のRTA走者として出場するユタポン氏がBGMとして“生バンド”のメンバー募集を開始したことが注目を集めている。

「RTA in Japan」は、ゲームクリアなどの目標を達成するまでの時間を競いあうRTA(リアルタイムアタック)を、さまざまなゲームとレギュレーションでおこなう、国内RTAの祭典だ。2016年12月に初開催した本イベントは、その後も夏と冬の2回開催をメインに規模を拡大してきた。次回イベントとなるRTA in Japan Winter 2026は、12月25日から12月31日にかけて実施される予定だ。

ユタポン氏がRTAを予定しているドリームキャスト版『クレイジータクシー』は、2000年に発売されたプレイヤーがタクシードライバーとして乗客を目的地へ運んでいくゲームだ。制限時間内に目的地へ到着できるかが問われるという意味では、本作はレースゲームの範疇に入るものの、ノリのいい楽曲を聴きながら激しく自由に運転できるドライブアクションゲームとしての要素が強い。2027年には、シリーズ最新作『クレイジータクシー:ワールドツアー』の発売も予定されている。

今回のユタポン氏による呼びかけの背景には、初代『クレイジータクシー』がBGMとして、The OffspringやBad Religionといった有名バンドの楽曲が採用していることが関係していると思われる。ユタポン氏によると、『クレイジータクシー』の作中BGMを、会場や配信で流すことができないとRTA in Japan運営から連絡を受けたそうなのだ。

本稿執筆時点では、RTA in Japan側からの正式発表はないものの、BGMが使用できない理由には、ライセンスの契約が関連しているのだろう。『クレイジータクシー』は2010年にXBOX360とPS3でリマスター版が配信されたが、その段階でライセンス契約の関係からすべての楽曲が差し替えられていたのだ。ユタポン氏によると、現在募集しているのはギター、ベース、ドラムのメンバー。理想は当日の生バンド演奏だが、音源を収録して流すといった方向も含めて構想しているという。

実は、『クレイジータクシー』のRTAで実際にBGMがバンド演奏された事例が存在する。2025年にアメリカで開催された「AGDQ2025」では、今回と同じように作中のBGMが使用できなかったことから、有志バンドが「All I Want」といった楽曲を生演奏することで、楽曲の“補完”がおこなわれた。ユタポン氏もこの事例を参考にしたのかもしれない。

なおユタポン氏は、今の時点ではRTA in Japan運営と検討を進めている段階で、場合によってはメンバーが集まった後でも、中止となる可能性があると説明している。現時点ではライブ演奏が実際におこなわれるかは不明だが、仮に実現した場合、会場の盛り上がりはかなりのものになるだろう。RTA in Japan運営の判断を含めて、続報に注目したい。

「AGDQ2025」でバンド演奏がおこなわれた映像

RTA in Japan Winter 2026は12月25日より開催予定。『クレイジータクシー』のシリーズ最新作『クレイジータクシー:ワールドツアー』については、PS5/XBOX Series X|S/Nintendo Switch 2/PC(Steam/Microsoft Store)向けに2027年に発売予定だ。

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Satofumi Inoue
Satofumi Inoue

大作洋ゲーから、インディーゲーム、VR系まで幅広く遊ぶ雑食派。いろいろ遊びすぎて一つのタイトルに使える時間が減り気味なのが悩み

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