Global Sites
「ソニック」初の公式Discord開設早々7万人殺到、一部が暴走して“チャットほぼ封鎖”される事態に。でも意外とすぐ平和に
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズの公式Discordサーバーが、開設早々大きな騒動となった。

セガが10月6日に開設した『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズの公式Discordサーバーが、開設早々大きな騒動となった。数万人ものユーザーが短時間で殺到し、チャットが猛烈な勢いで流れるなか、一部では性的・差別的な内容を含む発言やスパムなども発生。運営側は相次いで投稿制限を導入し、一時は9つあるチャットチャンネルのうち8つで、多くのユーザーが発言できない状態となった。海外メディアVGCなどが報じている。

今回開設されたのは、『ソニック』シリーズのファン同士が交流するための公式Discordサーバーだ。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」について気軽に会話したり、『ソニックレーシング クロスワールド』を一緒に遊ぶ仲間を探したりできる場所として開設。ゲームだけでなく映画やコミック、グッズなどを扱うチャンネルも用意され、シリーズ全体のファンが集まる公式コミュニティとなっている。
そもそも『ソニック』シリーズは、特に海外に巨大なファン層を抱えるシリーズだ。セガによれば、シリーズ作品の累計販売本数と基本プレイ無料タイトルのダウンロード数は、あわせて17億7000万を突破。また同社は、ソニック関連売上の約95%を海外市場が占めることも明かしている。
そうした人気を背景に、公式Discordには開設直後から猛烈な勢いでユーザーが集まった。サーバー内で公開されたローンチ初日のQ&Aでは、わずか数時間で参加者が5万人を突破したことが明かされている。さらに翌日の運営アナウンスでは、開設から24時間も経たないうちに参加者が7万人を超えたと説明。あまりの流入ぶりからチャットは低速モードを有効にしてもなお高速で流れ続け、新規ユーザーの投稿権限も一時的に制限されることとなった。公式サーバーは、開設からわずか1日足らずで7万人規模の巨大コミュニティへと膨れ上がったわけだ。本稿執筆時点で参加者は10万人を突破している。

当然ながら、それだけの人数が一度に集まればチャットも大混雑となる。開設直後には通常の会話だけでなく、ミームや悪ノリ、スパムなども入り乱れ、メッセージが猛烈な勢いで流れていった。
そして大量の投稿の中には、明確にルールへ抵触するものもあったようだ。不適切な内容や差別的な発言、過度な悪ふざけなどが相次ぎ、BANされるユーザーも続出。X上でもサーバー内の会話を撮影したスクリーンショットが次々と拡散され、公式コミュニティにはそぐわない投稿の数々が注目を集めた。こうした開設直後のやり取りが共有され、「ソニック公式Discordが大荒れしている」との印象が一部に広まっていった。

急激なユーザー流入を受け、運営側はスパム対策として投稿権限にも大幅な制限をかけた。海外メディアVGCが当時サーバーを確認した際には、9つあるチャットチャンネルのうち8つで、多くのユーザーが発言できなくなっていたという。唯一広く開放されていたのは、『ソニックレーシング クロスワールド』のゲームクリップを共有するためのチャンネル。しかしそこでもクリップではなく、「なぜほかのチャンネルに書き込めないのか」と尋ねる投稿が相次ぎ、そうしたメッセージも削除されていたそうだ。
サーバー内のQ&Aでは、この投稿制限について「スパムフィルターがかなり厳しく機能しているため」と説明されている。サーバーブーストをおこなったユーザーはこの制限を回避できたものの、運営側は投稿制限自体を一時的なものとしており、今後はブーストなしでも自由に投稿できるよう段階的に緩和すると説明していた。

一方、急激なユーザー流入に対応するため強化されたオートモデレーションは、別の問題も引き起こしていた。サーバー内のQ&Aでは、オートフィルターについても厳格に設定されていたことが説明されている。たとえばアルファベットをすべて大文字にした投稿は削除されるほか、本来なら問題のない単語やフレーズまで誤って検出されるケースもあったという。さらに、オートモデレーションによって誤ってBANされた可能性のあるユーザーも複数報告されており、運営側は状況が落ち着き次第、対象ユーザーを確認するとしていた。個々の事例について実際の処分理由までは確認できないものの、意図的な問題投稿への処分と、厳格すぎる自動フィルターによる巻き込みが同時に起きていたようだ。
そうした開設直後の混乱は瞬く間にサーバー外へ広まり、海外メディアの一部では「ロックダウン」「カオス」といった表現とともに報じられた。一方、騒動が広がるなか、セガ本社でコミュニティ関連業務のディレクターを務めるAaron Webber氏がXアカウントにて実際の状況を説明。Webber氏は、Web上では「『ソニック』Discordが燃えていて、すべてがカオスになっている」といった趣旨の見出しを目にするかもしれないとしつつ、ここ10時間ほどサーバーにいた人なら、実際にはそうではなかったことが分かるだろうと反論した。
開設直後については同氏自身も「pretty wild(かなり荒れていた)」と認めているものの、問題投稿はモデレーターによって随時削除され、投稿したユーザーも速やかにBANされていたという。SNS上で広く拡散されている過激なスクリーンショットについても、騒ぎを起こそうとした一部ユーザーによる投稿を切り取ったものだと説明。実際には、多くのユーザーが問題なく交流していたとしている。サーバー内のQ&Aでも、数時間で5万人以上が集まる混雑ぶりだった一方、参加者の「圧倒的多数」は友好的だったと説明されている。

現在、サーバー内の混乱はひとまず落ち着いているようだ。実際に確認すると、「games」チャンネルなどではユーザー同士が過去の『ソニック』作品やゲームプレイについて会話するなど、通常のファンコミュニティらしいやり取りがおこなわれている。一方で、低速モードは引き続き有効となっており、メッセージを送信するには電話番号による認証を求める表示も確認できる。開設直後のような混乱は収まりつつある一方、運営側は一定の制限を残しながら、サーバーの運用を続けているようだ。
なお、同サーバーには、セガのスタッフやデベロッパーも参加すると案内されており、今後はスタッフや特別ゲストを招き、ファンと直接交流する機会も想定されているとのこと。企業側から情報を発信する公式SNSとは異なり、数万人ものファンがリアルタイムに交流する場そのものを、公式コミュニティとして運営していく構想なのだろう。今後の動向にも注目していきたい。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。


