「元軍人」作ハードコアFPS『Road to Vostok』に初大型アプデ。AI大幅強化でNPC同士も戦う、弾薬消費やリロードはプレイヤーと公平に、新ボス・マップなどもドカ盛り

新たにAI同士が互いを認識して戦闘する仕組みが導入され、友好派閥「Nomads」も登場した。

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個人ゲーム開発者のAntti Leinonen氏は10月1日、『Road to Vostok』向けの大型無料アップデート「Build 2: Nomads」を配信した。バージョンは0.2.0.0。AI同士による戦闘や友好派閥「Nomads」を中心として、新マップや新ボス、新トレーダーなど多数のコンテンツが追加されている。

『Road to Vostok』は、シングルプレイ専用のハードコアサバイバルFPSだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。舞台となるのは、社会が崩壊したフィンランドとロシアの国境地帯。プレイヤーはフィンランド南東部の避難区域「Area 05」を出発し、武器や食料、医薬品などを集めながら東へ進み、最終的にはロシア側に位置する危険地帯「Vostok」への越境を目指す。

本作では、各マップを探索して物資を漁り、トレーダーとの物々交換やクラフトを通じて装備を整えていく。各地にはセーブ地点を兼ねるシェルターも存在し、家具の配置を変更したり、持ち帰ったアイテムを好きな場所へ並べたりすることが可能だ。また、24時間の昼夜サイクルやランダムな天候、夏と冬の季節変化なども用意されており、物資集めや戦闘だけでなく、過酷な環境そのものへの対応も求められる。

そして、本作最大の特徴となるのが、目的地であるVostokの危険性だ。Area 05や国境地帯「Border Zone」で死亡した場合には、そのとき所持していた装備や物資を失うにとどまる。一方、Vostok内で死亡するとセーブデータそのものが失われる、いわゆる“パーマデス”が発生する。さらにVostokには、価値の高い物資が存在するものの、重武装した軍事勢力「Military」が待ち構えており、文字どおり生存そのものを賭けた探索となる。ただし、Vostokへの突入は強制されず、戦闘を避けながら生活したり、離島で釣りをしながらハーモニカを吹いたりと、サンドボックスとして自由に過ごすことも可能だ。

『Road to Vostok』は、4月7日に早期アクセス配信を開始すると、配信から5日ほどで約14万本を売り上げ、その後4月下旬には販売本数25万本を突破。最大同時接続プレイヤー数は本稿執筆時点で8282人を記録し(SteamDB)、Steamユーザーレビューは8735件中84%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。

こうした好調な売れ行きを受け、開発者であるAntti Leinonen氏は、本作の収益によって、予定していた開発ロードマップ全体を進めるための資金を確保できたと説明していた(関連記事)。本作は、同氏がほぼ一人で開発しており、早期アクセス期間はおよそ2年から4年を予定。今回のBuild 2は、ロードマップ上で早期アクセスの第2段階にあたる大型アップデートとなる。

Build 2で大きく変化したのはAI周りだ。新たにAI同士が互いを認識して戦闘する仕組みが導入され、友好派閥「Nomads」も登場した。従来は、基本的にプレイヤーと敵対NPCとの関係が中心だったが、今後はプレイヤーが介入しなくても、NPC同士で戦闘が発生するようになった。またNomadsには独自の評判システムが用意され、ゲーム世界では彼らが焚き火を囲む「Nomad Gatherings」などのイベントも発生する。

AIには、派閥に応じた射撃精度の違いも導入されたほか、実際に弾薬を消費してリロードする、コンテナから物資を漁る、まれに手榴弾を投げる、武器のアタッチメントを利用するといった行動も追加。NPC同士が独自に行動するようになったことで、プレイヤー中心だった世界に新たな動きが加わっている。

探索先も拡張された。Border Zoneには新マップ「Bridge」が追加され、従来の地雷原とは異なる越境ルートが登場。崩れかけた橋を足場に進む探索要素が組み込まれており、有刺鉄線に触れるとダメージや出血が発生し、移動速度も低下する。一方、Vostokには「Airfield」が追加され、森林に囲まれた広大な飛行場を探索可能となった。さらに新シェルター「Garage」、新トレーダー「Driver」と「Hunter」も実装。Driverは特定の場所に固定されず、バスとともにゲーム世界を移動するトレーダーとして設計されている。

新たな脅威としては、特殊ボス「Bogeyman」が登場する。夜間にBogeymanが出現するイベント「Bogeyman Comes at Night」も追加されており、いずれの派閥にも属さない特殊な存在としてプレイヤーを待ち受ける。このほか「HP-DA」「Jatimatic」「M28」「M28 MOD」といった新武器、バックパックやアルコール検知器、アルミホイルなどの新アイテムも追加。アルミホイルから「Foil Hat」を作るクラフトレシピも実装されている。

そのほか、AIの基本視認距離は200mから150mへ短縮され、Border ZoneとVostokで同時に活動するAI数が増加。AIの銃声や弾丸通過音、マズルフラッシュといった戦闘時の音響・視覚表現にも修正が加えられた。変更点は多岐にわたるため、詳細はパッチノートを参照されたい。

なお、Build 2にはNomads向けの新たなトレーダータスクやシェルター関連機能など、当初予定されながら今回の配信には間に合わなかった要素もあるという。Leinonen氏は今後数週間をかけて、それらを順次追加していく予定としている。プレイヤー不在でも物事が動く世界へと踏み出した『Road to Vostok』。今後予定されているBuild 3以降の展開にも注目したい。

『Road to Vostok』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。デモ版も配信中だ。

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Genki Hashimoto
Genki Hashimoto

インディーメインに一人称酔い意外は全てを愛するゲーマー。趣味は翌週のsteamリリース全チェック。

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