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「殺人鬼AIと自由会話」監禁ホラー『Kidnapped Simulator』発表。命乞いもハッタリも質問もあり、しくじれば“拷問待ったなし”命がけレスバトル
CRUNCHFESTおよびGROLAFは9月29日、自由なテキスト入力で殺人鬼AIと対話して駆け引きするホラー『Kidnapped Simulator』を発表した。

デベロッパーのCRUNCHFESTおよびGROLAFは9月29日、『Kidnapped Simulator』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、今年第4四半期に配信予定。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示および字幕に対応予定だ。
『Kidnapped Simulator』は、連続殺人鬼に監禁された状態からの生還を目指す、一人称視点のサイコロジカルホラーゲームだ。プレイヤーが目を覚ますと、体は椅子に縛り付けられており、目の前には誘拐犯のアベル・マーシュが座っている。アベルが求めるのは、プレイヤー自身の「告白」だ。何をしたのか、誰を傷つけたのか、なぜそれを隠してきたのかと問い詰めてくる彼を相手に、言葉を交わしながら生き延びる術を探っていく。

本作の特徴となるのが、あらかじめ用意された選択肢から選ぶのではなく、プレイヤー自身が文章を自由入力してアベルと会話するシステムだ。命乞いをする、嘘をつく、過去の罪を告白する、あるいは協力を拒むといった返答を自由に入力でき、アベルは打ち込まれたテキストの内容を解釈してリアルタイムに応答するという。トレイラーでは「無実の人物を刑務所送りにしてしまった」と告白したり、「やっていないことを告白するつもりはない」と突っぱねたり、「自分を探している人物に電話させてほしい」と交渉を試みたりする様子が確認できる。
また、プレイヤー側からアベルへ質問を投げかけることも可能だ。彼の過去や怪しげな儀式、あるいは本人が触れられたがらない話題について探りを入れられる。アベルの思考や動機を聞き出すことができれば、その情報を会話の駆け引きにおける手札として利用できる可能性もあるという。何を白状するかだけでなく、相手から何を聞き出すかも生還への鍵となるわけだ。

こうした会話には、本作のために専用開発された独自のAIモデルを用いる会話エンジンを採用している。プレイヤーが入力した文章を解釈し、それに応じてアベルの台詞を生成する仕組みで、発話にはAIを用いた音声合成も利用される。一方で、ストーリーそのものがすべてその場で生成されるわけではなく、生成された会話にはあらかじめ制作された物語やスクリプトイベント、アニメーションが組み合わされるという。なお本作のAI処理は、すべてプレイヤーのPC上で完結するとのこと。インターネット接続やクラウド処理、外部AIサービスは必要なく、入力した文章や生成された会話が外部サーバーへ送信されることもないようだ。

ゲームプレイは、ひとつの部屋を舞台に進行し、アベルとの対話によって全8種類のエンディングへ分岐する。得られた情報をもとに再び挑戦し、前回とは異なる受け答えを試すアプローチが想定されているようだ。トレイラーでは、アベルが帳簿に書き込みをしたり、プレイヤーの手首を器具で締め付けたりするような場面もみられる。最後には拳銃を突きつけられた状態で「最期に言い残すことは?」と問いかけられたのち、テキスト入力欄が表示されるなど、自由入力による対話と緊迫した演出が確認できる。

ビジュアル面では、初代PS時代を彷彿とさせるレトロな初期3Dゲーム風スタイルを採用。ローポリゴン特有のざらついたテクスチャや、強いコントラストの陰影が不穏な雰囲気を際立たせる。薄暗く汚れた室内には写真や器具などが置かれており、拘束されたプレイヤーは首を動かして周囲を見回すことしかできない。どれだけ視線を泳がせても、正面を向けば不気味なアベルが座っているという、逃げ場のない狭小空間での対峙が描かれるのだ。

本作の開発を手がけるGROLAFは、ネクロマンサーを操るローグライト『CODEX MORTIS』を手がけたデベロッパーだ。同作ではプログラムやグラフィック、UI、音楽など幅広い工程にAIを活用しており、9月25日に正式リリース。Steamユーザーレビューは本稿執筆時点で81件中80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。
そして新作となる『Kidnapped Simulator』では、AIの活用先を開発工程だけに留めず、プレイヤーが入力した言葉を解釈してアベルの返答を生み出す会話システムとして、ゲームプレイの中心に据えている。決められた選択肢ではなく、自分の言葉そのものを武器にして連続殺人鬼と渡り合う本作。命乞いや嘘、告白をどう使い分ければ生還へたどり着けるのか、その対話の広がりに注目したい。
『Kidnapped Simulator』はPC(Steam)向けに、今年第4四半期配信予定。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示および字幕に対応予定だ。
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