明末期の壮絶アドベンチャー『泣き叫ぶ雁』人気炸裂のロケットスタート。大ヒットADV『飢えた子羊』開発元新作、虐殺続く占領都市で謎の少女と生きる極限物語

2P GamesとZerocreationGameは4月3日、『泣き叫ぶ雁』をリリース。さっそく高い評価を集めている。

パブリッシャーの2P GamesとデベロッパーのZerocreationGameは4月3日、『泣き叫ぶ雁』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応しており、後日のアップデートで日本語音声も実装予定。本作はさっそく高い評価を集める、好調なスタートを見せている。

『泣き叫ぶ雁』はビジュアルノベルゲームだ。人気作『飢えた子羊』の世界観を継承する新作となる。舞台となるのは1645年、明王朝末期から清王朝初期にかけての中国である。主人公「方知宥(ホウ・チユウ)」は小説家志望の書生だったが、幼なじみの自殺をきっかけとし、人の顔が獣に見える奇妙な病を発症。失意の日々を送っていた。しかしある日、獣の顔をした妖怪の軍勢が方知宥の住む街を襲撃。街は阿鼻叫喚の地獄と化してしまう。混乱の中、死んだ幼なじみにそっくりの少女「小雁(シャオエン)」と出会った方知宥は、少女を守るために占領下の街を生き抜くことを決意する。

本作の物語は、史実の出来事「揚州十日(揚州大虐殺)」がモチーフになっているとのこと。明を滅ぼした清軍によって、10日間にわたり住民が殺戮されたという歴史的事件を背景に、ストーリーでは妖怪の軍勢による集団的な虐殺が描かれる。多数のデッドエンドが存在しており、選択肢を誤れば主人公も容易に死亡。極限状態でなお生きようとする人々の苦闘が描かれる。

また本作のシナリオは、過去と現在を行き来するダブルストーリー制が採用。方知宥は恋焦がれていた幼なじみ「蘇憐煙」の死の衝撃で過去の記憶を一部失っているが、過酷な現実に直面したことをきっかけに徐々に記憶を取り戻していく。そうして妖怪たちが虐殺を繰り広げる過酷な現実と、まだ平和だった過去の追憶の話を交互に鑑賞し、忘れてしまった蘇憐煙の死の真相に迫っていくことになる。

さらに本作はダブルヒロイン制も採用しており、重要なサブヒロインとして「林翩翩(リン・ヘンヘン)」が登場する。そのほか、前作にあたる『飢えた子羊』のキャラクターたちも登場。前作主人公の良と穂の“その後”を描いた、外伝的な章も用意されているそうだ。なお本編は独立した物語となっており、過去作をプレイしていなくとも楽しめる作りになっているとのことである。

そんな『泣き叫ぶ雁』が4月3日にリリースされた。さっそく好評を集めており、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で350件中90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。全体としてシナリオが高い評価を受けており、過酷な現実を描く前作のコンセプトを受け継ぎつつ、異なる側面も取り入れているといった感想が投稿されている。また、まだリリースされて間もない作品ながら、結末の感想を述べている人も散見される。一気にプレイした人も多いようだ。

一方、日本語版においては、一部にテキストエラーや未翻訳箇所が残存。また、まだ日本語音声が実装されておらず、デフォルトの日本語音声に設定したままゲームを開始しようとすると、エラーが出て進行できなくなるといったバグも存在している。そのため日本語のレビューでは、日本語音声の早期実装やバグの修正を望む声が上がっている。

ちなみに本作の同時接続プレイヤー数は、リリース後のピーク時に6198人を記録(SteamDB)。かなりの数のプレイヤーが集まっており、ノベルゲームとしては相当なレベルに達している。前作『飢えた子羊』は2025年4月に累計販売本数が120万本を突破したことが伝えられている人気作であり、本作も多くの期待の声が寄せられていた。そうした期待が好調なスタートに繋がったかたちだろう。

『泣き叫ぶ雁』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応しており、後日のアップデートで日本語音声も実装予定。また現在リリース記念セールがおこなわれており、4月17日まで定価の15%オフとなる税込1785円で購入可能だ。

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Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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