Steamの中国ユーザーは「メモリ32GB」が主流な可能性。“2月”だけめちゃくちゃ多くなる32GBユーザー
Valveは4月2日、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2026」を公開した。システムメモリのユーザー割合に、2月からの大きな変動が見受けられる。

Valveは4月2日、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2026」を公開した。このなかでは「システムメモリ」のユーザー割合に、2月からの大きな変動が見受けられる。
ゲーム販売プラットフォームSteamを運営するValveは、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」として、Steamユーザーが使用するゲーム環境に関するデータを毎月集計する取り組みをおこなっている。調査への参加は任意かつ匿名となっており、同意したユーザーを対象にデータが集計されている。

そして今回の「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2026」では、システムメモリについて興味深い傾向が見受けられる。3月にもっとも多かったのはメモリ16GBのユーザーであり、その割合は40.97%。そしてメモリ32GBのユーザーが36.62%で続いている。
数値だけを見るとこれまでの傾向どおりといえるだろう。一方で注目したいのは、それぞれの割合の前月比、つまり2月の数値との比較だ。メモリ32GBのユーザーが20.31%減と、急落を見せている。

2月といえば、中国が長期休暇である春節(旧正月)を迎え、Steamでは例年中国語ユーザーが大きく増加を見せる時期だ。今年2月のSteamハードウェア&ソフトウェア 調査では简体字ユーザーが54.6%に達し、Steamの全言語の中で圧巻のユーザー数を誇っていた。そして、システムメモリについては32GBのユーザーが56.93%にものぼっていた。
対して3月には、简体字ユーザーの割合が31.85%減となり、22.75%にまで下落。そして先述したようにシステムメモリ32GBのユーザー数も激減した格好だ。なおこうした傾向は昨年にもみられ、昨年2月には简体字ユーザーが50.06%、システムメモリ32GBのユーザーが46.94%であったのに対し、3月にはそれぞれ25.04%、32.84%となっていた。それぞれ状況証拠ではあるものの、简体字ユーザー間でメモリ32GBの構成が主流となっている可能性もうかがえる。

ちなみに中国では政府の認可を受けたタイトルのみプレイできる中国語版のSteamが展開されているものの、VPN接続によってグローバル版のSteamを利用するユーザーが多いようだ。ただVPN接続で国外のウェブサイトにアクセスすることはあくまで中国内では違法であり、当局による規制が強化されている可能性も報じられている(朝日新聞)。今年はSteamハードウェア&ソフトウェア 調査においての2月から3月にかけての简体字ユーザーの減少割合が昨年よりもやや大きく、そうした状況も一因となっているのかもしれない。

なお中国メディアIT之家は、今年3月のSteamハードウェア&ソフトウェア 調査について報道。同誌はグラフィックボードの割合の変化について言及しており、NVIDIA GeForce RTX 4060、RTX 4060 Ti、RTX 5060、RTX 5070の割合が減少した点を指摘。これらは春節後にインターネットカフェの利用者が減少したためではないかと推察している。つまり中国のインターネットカフェにおいて主流のPC構成が、春節中のSteamハードウェア&ソフトウェア 調査の数値に少なからず影響を与えている可能性はありそうだ。
ちなみに中国に限らず、Steamにおけるシステムメモリ32GBのユーザーの割合は最近になって増加傾向を見せてきた(関連記事)。近年では大型タイトルを中心により多くのメモリ容量を要求する作品も増えており、メモリ容量を多めに確保するユーザーも増えているのだろう。一方で昨年からはメモリ価格の世界的な高騰も問題となってきた。メモリ増設のハードルも上がっているとみられ、引き続きSteamハードウェア&ソフトウェア 調査における推移は注目される。
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