『ドキドキ文芸部!』が今になってヨルダン政府機関に“要注意ゲーム扱い”される。「子ども向けではない」ので保護者に注意喚起
ヨルダン公安総局は3月11日、『Doki Doki Literature Club!(ドキドキ文芸部!)』について、保護者向けの注意喚起を発表した。

ヨルダン公安総局は3月11日、公式Xアカウントにてビジュアルノベルゲーム『Doki Doki Literature Club!(ドキドキ文芸部!)』について、保護者向けの注意喚起を発表した。本稿にはゲーム内容のネタバレを含むため注意されたい。
『Doki Doki Literature Club!』(以下、DDLC)は、インディーデベロッパーのTeam Salvatoが2017年にリリースした無料のビジュアルノベルゲームだ。公式では“サイコホラーゲーム”と謳われている。文芸部に入部した主人公の男子高校生と、4人の女子部員たちとの交流を描く青春恋愛ADVとして始まる。

しかしゲームが進むにつれ、物語は大きく様相を変えていく。自傷や自殺、精神的な追い詰めといったセンシティブなテーマが突然かつ生々しく描写されていくほか、プレイヤーのセーブデータに干渉するような演出や、プレイヤーに語り掛けるようなメタ的仕掛けも登場するのだ。可愛らしいアニメ調のビジュアルや恋愛ADVという外見からは想像しにくい展開であることから話題となった。ちなみに『Doki Doki Literature Club!』および本作に追加要素を加えた完全版『Doki Doki Literature Club Plus!』のSteamストアページでは、子供向けではないことなどが明記されている。
こうした作品の性質を踏まえてか、ヨルダン公安総局は3月11日、公式Xアカウントにて本作および類似ゲームについて保護者向けの注意喚起を投稿。子どもが接するゲームやコンテンツについて、保護者が確認するよう呼びかけている。一見可愛らしいゲームでも、子供向けではない作品もあることを知らせているわけだろう。
なお本作については昨年12月にiOS/Android向けに配信開始。プラットフォームの拡大もあってか、最近になって動画配信サイトで人気が高まっている背景があったようだ(Jordan Pulse)。とはいえ政府機関が今になって『DDLC』を保護者に対して“要注意ゲーム”として名指しにしたことは、話題を呼んでいる。

なお現在の『DDLC』では起動時の画面で子ども向け作品ではないことが明示されるほか、前述の『Doki Doki Literature Club Plus!』においては、設定画面から「事前警告」を表示できる機能をオンにできるようになっている。センシティブな映像や演出が表示される直前に、小さく警告が表示される仕組みだ。ショッキングな内容への“心構え”ができるような配慮といえる。
可愛らしい学園恋愛ゲームのように見えて、実際には強い心理ホラー要素を含むというギャップが話題を博した本作ながら、プラットフォームが拡大して前情報なく子どもを含むカジュアル層にもプレイされるようになっているかもしれない。ゲーム側でも一定の配慮は設けられているものの、政府機関に“見た目と中身のギャップに注意すべき代表例”として扱われ、話題となっているかたちだ。
『Doki Doki Literature Club!』はPC(Steam)/iOS/Android向けに無料で配信中だ。
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