傑作“王候補”育成フリーゲーム『冠を持つ神の手』Unityリメイク版、4月30日リリースへ。宮廷ドロドロ多彩分岐人間ドラマがついに蘇る

創作同人サークル小麦畑は3月9日、『冠を持つ神の手』Unityリメイク版を4月30日にリリースすると告知した。

創作同人サークル小麦畑は3月9日、『冠を持つ神の手』Unityリメイク版を4月30日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。少し延期となったものの、ついにリリース日が決定となっている。

『冠を持つ神の手』は、突如王位継承候補となった少年が王城で1年間を過ごす、育成ADVである。本作の舞台には、14歳で自ら性別を選ぶ種族・三足族が存在。グラドネーラ大陸の北西には、彼らの治めるリタント王国があり、選定印によって王位継承の正当性を保証する決まり事があった。身分も血統も関係なく、額に印をもって生まれてくることだけが、神の御手にある冠を受け取る証とされてきた。アネキウス暦7403年においては、六代継承者ヴァイルの成人を翌年に控え、譲位の準備が進んでいた。

同作の主人公は、辺境の村で母親と2人で暮らしていた。しかしある日、母親が死亡。14歳の彼あるいは彼女は、母の死をきっかけに選定印を見出され、王城で成人までの1年を過ごすこととなる。キャラクターとしては、もう一人の王候補であるヴァイル、国王の一人息子であるタナッセ、現国王のリリアノ、侍従のサニャ、貴族の子息であるユリリエなどが登場。2人目の王候補登場によって揺れる王城で暮らす、多岐に及ぶ生活が繰り広げられる。

王候補になった14歳の主人公は、訓練や交流などに励みながら、王城での1年間を過ごす。本作では平日の過ごし方を、週の最初に決定。足りない教養を補ったり、特異な技術を伸ばしたりなど、訓練によって必要な能力を磨いていく。また休日にはランダムイベントや、キャラクターの交流などが可能となっている。各種イベントではキャラクターの好感度の変化以外に、主人公からの印象が選択可能。選択肢以外にステータスでも好感度が変化し、イベント分岐や選べる選択肢の幅も変わる。また結末も、各キャラクターごとに感情ごとのエンディングなども存在。主人公の性別選択や王位継承がどうなるかによっても、エンディングの内容は変化する。同作では王城での過ごし方や、キャラクターとの関係性によって、多岐に分岐する物語が描かれるのだ。

オリジナルの『冠を持つ神の手』は、創作同人サークル小麦畑より2009年にフリーゲームとして公開された作品である。リリース後はコミュニティで話題となり、現在に至るまで多数のプレイヤーから遊ばれてきた。オリジナル版は、当時同年公開のフリーゲームを対象とした投票企画「フリゲ2009」において、『Ruina 廃都の物語』に続いて2位を獲得していた。

本作『冠を持つ神の手』Unityリメイク版は、そんな同作をベースとした新バージョンとなる。本作関連では、Unityで開発中であるなどとして告知された後、2024年にクラウドファンディングを実施。開始から30分で目標金額となっていた100万円を達成するなど、大きな注目を集めていた。その後、2025年10月時点で今年3月リリース予定と告知されていたが、今回1か月の延期とともに、ついに正式なリリース日が4月30日に決定となったわけだ。

クラウドファンディング開始時の情報によると、本作の新機能としては、ステータス育成からランダム要素を排除する新モードが追加。1日ごとに訓練内容が選択できるなど、ランダム要素の排除によってゲームプレイの再現性が高まっているそうだ。開発者のoumi氏のポストによると、ロジックはあまり変わっていないものの、ランダム性が排除されているシーンもあるという。また本作では、攻略支援版に存在した機能が、クリア実績によって解放されるようになっている。ランダム性によりシビアな面もあったオリジナル版よりも、王城での生活が過ごしやすくなっているのだろう。

『冠を持つ神の手』Unityリメイク版は、PC(Steam)向けに4月30日リリース予定だ。またクラウドファンディングのページによれば、マルチプラットフォーム展開も予定されているという。

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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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