ワーナー買収、“Netflixじゃなく”パラマウントが勝利へ。提示額「約17兆円まで」引き上げを受けて、Netflixは撤退表明
Netflixは2月26日、ワーナーブラザース・ディスカバリーの買収価格の引き上げを辞退したことを発表した。

Netflixは2月26日、ワーナーブラザース・ディスカバリー(以下、ワーナー)の買収価格の引き上げを辞退したことを発表した。ワーナーの買収においては、パラマウント・スカイダンス(以下、パラマウント)がNetflixの提案額を超える敵対的買収提案をおこなっていた。
Netflixは昨年12月5日、ワーナーのスタジオ事業とストリーミング事業部門を、株式価値にして720億ドル(約11兆円)、負債を含めた企業価値を830億ドル(約13兆円)と評価して買収することで合意したと発表。ところがその後すぐさまパラマウントが1株あたり現金30ドルでワーナー全体を買収する敵対的買収提案をおこなっていた。これは株式価値にして約780億ドル(約12兆円)、負債を含めた企業価値では1080億ドル(約16兆8000億円)規模であり、Netflixの提案額を上回っていた。
その後パラマウントは今年2月に修正提案として提示額を1株あたり31ドルに引き上げ、負債を含む企業価値としては1110億ドル(約17兆2000億円)に上積み。ワーナーは、この提案が「上位提案(Company Superior Proposal)」に該当すると判断したことを発表し、Netflixには新たな提案のために4日間の猶予が与えられたものの、即時辞退したことが発表された。Netflixに対して発生する違約金28億ドル(約4300億円)は、パラマウントが追加で支払うこととなる。
当初発表されたNetflixによるワーナーの買収提案は、一転してパラマウントが“競り勝った”ことで敵対的買収が成立する運びとなるようだ。大企業同士の買収ということで約17兆円もの取引となり、今後は各国の規制当局の承認なども経て買収完了に至ることになるとみられる。 なおワーナーといえば、傘下にゲーム部門としてWB Gamesを擁している。今回のパラマウントの敵対的買収提案はワーナー全体ということで、WB Gamesがパラマウント傘下に入ることになるのだろう。パラマウントといえば、映画・テレビ事業を中心とする企業。仮に将来同社に傘下入りする場合、WB Gamesの運営方針に影響が及ぶかどうかは注目されるところだろう。
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