『ヒットマン』シリーズの開発元、かつて“あと3か月で閉鎖”の大ピンチだった。それでも『ヒットマン』リブートに望みをかけ、起死回生

『Hitman』シリーズで知られるIO Interactiveだが、実は同スタジオは過去に閉鎖の危機にあったそうだ。

Hitman』シリーズや現在開発中の『007 First Light』で知られるIO Interactiveだが、実は同スタジオは過去に閉鎖の危機にあったそうだ。倒産まで残り3か月という危機的状況のなか、2016年に発売された『Hitman』の成功が同スタジオを閉鎖から救ったという。Game Informerが報じている。

IO Interactiveはデンマークを拠点とするゲーム開発会社。特に2000年に発売された『Hitman: Codename 47』を原点とする『Hitman』シリーズで広く知られている。同シリーズでは、プレイヤーは後頭部にバーコードが打たれたスキンヘッドの暗殺者「Agent 47」を操作し、ターゲットを排除していく。サンドボックス型の広大なマップを舞台に、多彩なアプローチが可能な暗殺ミッションが同シリーズの持ち味となっている。2016年に発売された『Hitman』を第1作とするリブート3部作は、特に高い評価を受けている。

そんなIO Interactiveだが、Game Informerが行ったインタビューにて、かつて倒産の危機にあったことが語られた。当時のIO Interactiveは、親会社Eidos Interactiveが2009年にスクウェア・エニックスに買収されたことに伴い、同社の傘下にあった。そうしたなかで2010年と2013年に大規模なレイオフが実施され、従業員は約200人からわずか70人にまで減っていたそうだ。当時のIO Interactiveといえば海外向けに2012年11月に、国内向けに2013年1月に『Hitman: Absolution』を発売。2013年3月にスクウェア・エニックスがおこなった決算発表では同作のダウンロード版を除く販売見込み本数が360万本程度と報告されており、一定の成功を収めたようだが同社の想定を下回る売上だったようだ。

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IO Interactiveの現CEOであるHakan Abrak氏が今回伝えたところによると、当時は「残り3か月でスタジオを閉鎖せざるをえないほどの状態」だったという(GamesRadar+)。ところが、2013年の頃にはすでに新生『Hitman』のヴィジョンがスタジオ内で固まりつつあり、スタジオのスタッフもその方向性に確信を持っていたという。

そしてスクウェア・エニックスをパブリッシャーとして、海外では2016年3月に、国内では2017年8月にリブート第1作『Hitman』が発売されることに。同作は好評を持って迎え入れられ、2018年5月にはプレイヤー数が1300万人に達する大ヒットを記録した(Destructoid)。2018年11月には続編の『Hitman 2』、2021年にはリブート完結編となる『Hitman3』が発表され、同IPの人気を不動のものとした。これらの成功によって、閉鎖の危機にあったIO Interactiveは見事に復活を遂げたようだ。

Abrak氏はIO InteractiveがAAAタイトルを開発するデベロッパーでありながら、大企業に属さず非上場を維持する希少な独立系スタジオであることを強調し、同スタジオのこれまでの歩みを誇りに思っていると語った。同スタジオは、2017年6月にスクウェア・エニックスから独立しており(関連記事)、『Hitman 3』では開発のみならずパブリッシャーもIO Interactiveが務めている。

IO Interactiveは現在、ジェームズ・ボンドシリーズを原作とした『007 First Light』を開発中だ。同作は2026年の3月27日に発売予定だったがさらなるクオリティアップを目指して5月27日を新たな発売予定日としている(関連記事)。Hitmanという人気コンテンツを擁するIO Interactiveだが、その運営はけっして順風満帆ではなかったようだ。さまざまな試練を経て、暗殺から諜報へと新たなステージに歩みを進めたIO Interactiveの新作に期待が集まっている。

007 First Light』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2向けに5月27日リリース予定だ。SteamおよびEpic Gamesストアのストアページの記載では、PC版は日本時間5月28日のリリースとなる見込み。

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Kousetsu Taguchi
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