『ホグワーツ・レガシー』開発元、「オンラインマルチプレイRPG」を開発中か。求人情報から、“シングルプレイの新作”と同時開発も示唆

Avalanche Softwareは、「新しいオンラインマルチプレイヤーRPG」を担当するソフトウェア・エンジニアの求人を掲載した。

『ホグワーツ・レガシー』の権利を有するWarner Bros. Discovery(以下、WB Discovery)は、「新しいオンラインマルチプレイヤーRPG」を担当するソフトウェア・エンジニアの求人を同社HPに掲載した。『ホグワーツ・レガシー』の開発元として知られるAvalanche Softwareのスタッフ募集であり、新作がオンラインマルチプレイ対応作品となる可能性を示唆している点で注目を集めている。

『ホグワーツ・レガシー』は世界的なファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズを原作とするオープンワールドアクションRPG。原作小説から100年前のホグワーツ魔法魔術学校を舞台とし、プレイヤーは同学校の一般生徒となり、オープンワールドで形作られた魔法世界でさまざまな冒険を経験していく。

『ホグワーツ・レガシー』はWarner Bros. Games傘下のAvalanche Software(以下、Avalanche)が開発を担当。2023年2月に発売されると瞬く間に爆発的な人気をみせ、2025年12月には累計販売数が4000万本を記録する大ヒットゲームとなった。

『ホグワーツ・レガシー』は、2024年9月に「続編制作が最優先事項」とWB DiscoveryのCFOが語るなど、かねてより続編の制作が示唆されてきたが、タイトルや発売時期を含め、具体的な情報はまだ発表されていなかった(関連記事)。そんな中でWB Discoveryが掲載している同社の人材募集において、とある求人情報が注目を集めている。

同社は傘下のAvalancheで働くバックエンドのシニアソフトエンジニアを求めており、採用者はそこで開発される「新しいオンラインマルチプレイヤーRPG」に取り組むのだという。求人内容を細かく確認していくと、求められるスキルはサーバーインフラの構築に加えて、マッチメイキングやロビーの設計能力が必要とされている。フレンドで集まるほか、いわゆる野良でマッチメイキングして協力あるいは対戦が可能なゲームとなるのかもしれない。今年4月にもオンラインマルチプレイヤーRPGのリードデザイナーなど複数の役職が募集されており、今回は改めてそのことが示されたかたち。

一部ユーザー間では『ホグワーツ・レガシー』の続編または「ハリー・ポッター」を題材とする新作ではないかといった憶測で賑わっている様子。しかしながら、現段階ではあくまでAvalancheがオンライン実装に強いエンジニアを募集しているという情報に過ぎず、これが「ハリー・ポッター」のゲーム作品に関わる求人だと言い切ることはできない。別の開発ラインでまったく別のオンラインゲームが制作されている可能性もあるだろう。

このほか2025年11月にはWB DiscoveryがAvalancheの求人として、「高品質なシングルプレイヤー・アクション・アドベンチャーRPG」を率いるエグゼクティブ・プロデューサーを募集していた(Game Rant)。このことからもAvalanche内で複数のタイトルが進行している可能性があり、具体的にどの求人が『ホグワーツ・レガシー』なのか不明瞭な状態といえる。いずれにせよ、求人情報にも注目が寄せられ続けているのは、それだけ『ホグワーツ・レガシー』の開発元の新作に大きな期待が寄せられているということだろう。

ちなみにWB Discoveryについては、Netflix社により株式価値にして720億ドル(約11兆円)で買収されることに合意したことが発表(関連記事)。各国の規制当局の承認なども経て買収完了に至ることになり、取引は1年~1年半になる見込みとされている。ただその後にはパラマウント・スカイダンスによる敵対的買収案が提示されており、まだどのように決着を見せるかは不透明といえる。現在開発中のタイトルに親会社WB Discoveryの買収やその時期が与える影響は未知数ながら、Avalancheの新作については発売時期も注目点となりそうだ。

ホグワーツ・レガシー』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/ PS5/Switch/Switch 2/Xbox One/Xbox Series X|S/向けに発売されている。Steamウィンターセールの対象タイトルであり、1月6まで定価の90%オフとなる877円で購入可能だ。

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Kousetsu Taguchi
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