『POSTAL』のRunning With Scissors、新作スピンオフ『POSTAL: Bullet Paradise』に怒りの開発中止宣言。開発担当スタジオの“生成AI多用疑惑”を受けて

Running With ScissorsのCEOであるVince Desi氏は、『POSTAL: Bullet Paradise』の開発中止を発表した。

パブリッシャーのRunning With ScissorsのCEOであるVince Desi氏は、Goonswarm Gamesが手がけていた『POSTAL: Bullet Paradise』の開発中止を発表した。

『POSTAL: Bullet Paradise』は『POSTAL』シリーズのスピンオフとなる、一人称視点の弾幕系シューターとして12月3日に発表されていた。いわゆる“サバイバー系”のフォーマットを取り入れた作品であった。

『POSTAL』シリーズといえば主にRunning With Scissorsが開発・販売してきた。ただ『POSTAL: Bullet Paradise』については、開発をGoonswarm Gamesが担当。独自ツールを用いたクロスプラットフォーム開発を強みとして掲げているスタジオであり、過去作としてRPGローグライク『Sin Slayers: Reign of The 8th』などを手がけていた。

しかし今回、Running With ScissorsのVince Desi氏はメディアに向けた声明を発表。『POSTAL: Bullet Paradise』の発表後、『POSTAL』のファンコミュニティから『POSTAL: Bullet Paradise』の要素が生成AIによるものではないかといった反応が寄せられていたという。実際にRedditの『POSTAL』コミュニティを見てみると、ロゴやゲーム内の要素について生成AIを疑う指摘が確認できる。

こうした反応もあってかRunning With Scissorsはコミュニティの声を尊重し、『POSTAL: Bullet Paradise』の開発打ち切りを決断したとのこと。なお同作は開発中止になったものの、2026年に向けて進行中の新プロジェクトやアップデートなどがあると伝えており、今後発表されることを伝えている。

『POSTAL: Bullet Paradise』を手がけるGoonswarm Gamesが実際に生成AIを制作に用いていたのかどうか真偽は不明。ただRunning With Scissors側としては、同スタジオへの信頼を失ったとも述べている。今後Goonswarm Games側からの反論や、Running With Scissors側のさらなる報告があるかどうかも注目されるところながら、いずれにせよ『POSTAL: Bullet Paradise』については販売元の判断で開発中止となるようだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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