『PUBG』の生みの親による次回作は「最大100対100大規模戦FPS」に。壮大な『Project Artemis』の2作目はマルチプレイシューター
『PUBG』の生みの親であるBrendan Greene氏の次回作は、大規模戦FPSとして計画されているという。

PlayerUnknownことBrendan Greene氏が海外メディアEurogamerに向けて、次回作以降の構想を語っている。次回作は、最大100対100のマルチプレイシューターとして計画されているという。
Brendan Greene氏は、『Arma 3』向けModや『H1Z1(現Z1 Battle Royale)』、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(現PUBG: BATTLEGROUNDS)』に携わりバトルロイヤルジャンルを広めたことで知られるクリエイター。現在はPLAYERUNKNOWN Productionsを立ち上げ、『Project Artemis』と呼ばれる壮大なプロジェクトを進めている。
同プロジェクトの1作目となるゲーム『Prologue: Go Wayback!』は11月20日に早期アクセス配信開始予定。同作は一人称視点のサバイバルアドベンチャーゲームであり、プレイヤーは広大な大自然の中に放り出され、目的地に向かうことになる。本作では地形生成技術によって数十億通りの地形が生み出される点が特徴。プレイするたびに変化する過酷な自然の中で、古びた地図とわずかな道具だけを頼りに生き延びることになる(関連記事)。

同作の早期アクセス配信開始が迫る中で、Greene氏はEurogamerのインタビューにてさっそく次回作以降の構想を明かした。同氏によると先述した『Project Artemis』の2作目は、最大100対100のFPSとすることを目指しているという。FPSとリアルタイムストラテジーが融合するような作品として構想されているとのこと。FPSのメカニクスやNPC同士の相互作用のテストのほか、それらのネットワーキングプロトコルを大規模に検証する目的もあるそうだ。
なお『Prologue: Go Wayback!』ではゲームエンジンにUnreal Engine 5が採用されているのに対し、2作目ではスタジオの内製エンジンMelbaが用いられるという。アーティスト・デザイナーが同エンジンを扱えるようになる必要があり、またFPSとしてリリース段階から一定の完成度が求められることもあって、開発には時間を要すると考えているそうだ。2~4年、あるいはもっと長くかかる予想とのこと。
そして、1作目・2作目における“テスト”は『Project Artemis』の3作目に活かされる構想だという。3作目は非常に大規模なマルチプレイ作品になる見込みで、1作目・2作目における地形生成やネットワーク技術といった要素を踏まえられるとのこと。そしてプレイヤー自身が自分の惑星を作り出し、FPSであれ何であれ作りたいものに活かせるネットワークが提供されるそうだ。
ちなみに3作目については過去には“生態学+地質学的リアルな『マインクラフト』”のようなゲームとして構想されているとも語られていた(関連記事)。数千km四方の広大なマップに何千人ものプレイヤーが自由に出入りして、探索や建築、物づくりをおこなえるような場所にしたいとも伝えられており、大規模戦FPSとなる2作目でネットワーキングプロトコルなどを検証するかたちとなるのだろう。
壮大な構想の実現に向けて、まずは独立した2作品のゲームが開発される『Project Artemis』。FPSとなる2作目は3作目に向けたテストを兼ねているようだが、『PUBG: Battlegrounds』などを手がけたGreene氏の携わる新作シューターとしても注目されるところだろう。とはいえ開発には“4年あるいはそれ以上”の時間を要するとのことなので、まずは早期アクセス配信が近づく『Prologue: Go Wayback!』の出来栄えが注目される。
『Prologue: Go Wayback!』はPC(Steam/Epic Gamesストア)にて11月20日に早期アクセス配信開始予定だ。




