注目の“昭和アメリカ”冒険ゲーム『昭和米国物語』2026年へ発売延期。年内発売叶わずも、開発はすでに最終段階

NEKCOM Gamesは11月12日、RPG『昭和米国物語(Showa American Story)』の発売時期を2025年から2026年へと延期すると発表した。

デベロッパーのNEKCOM Gamesは11月12日、RPG『昭和米国物語(Showa American Story)』の発売時期を2025年から2026年へと延期すると発表した。本作はPC(Steam)/PS5向けに開発中。

本作は、“昭和66年のアメリカ”を舞台にするRPGだ。ゾンビが徘徊する世界にて、死から蘇った主人公の少女が、行方不明の妹を探して旅をする。

『昭和米国物語(Showa American Story)』の舞台となるアメリカでは、強大な経済力を有する日本がその国土の大半を買収し植民地化。そして移民とともに日本文化が輸入され、異なるふたつの文化が衝突・融合を繰り返した結果、「昭和アメリカ」という新しい概念が生まれることとなった。

本作の主人公・千草蝶子は、アクション映画のスタントを生業としており、新作映画の撮影のために、かつてハリウッドと呼ばれていた新横浜を訪れる。そこで彼女は謎の黒装束の者たちに殺害され、同行していた妹は行方不明に。しかし後日、蝶子は突然蘇った。目を覚ました世界は大災害によって一変しており、ゾンビや怪物が徘徊。彼女は、この世界に何が起こったのかを探り、そして妹を探すために、アメリカを横断する旅に出る。

本作では、巨大なキャンピングカーを拠点としてアメリカ各地を巡りながら、メインシナリオやサブシナリオをこなしていく。道中では多種多様な武器を獲得でき、それらを組み合わせて敵と戦う、スタイリッシュかつハイテンポなアクションを楽しめるという。高い自由度とバイオレンス極まるバトルシステムも特徴とのこと。

本作は2022年1月に発表され、昭和日本とアメリカを融合させた奇妙な世界観が大きな注目を集めた。また、発表トレイラーでは大事MANブラザーズバンドの「それが大事」が流れ、いわゆる“例のプール”が映り込む場面も。ちなみに開発元NEKCOM Gamesは、ホラーアドベンチャーゲーム『DYING:1983』などを手がけたことで知られる中国のデベロッパーである。

本作は、2025年内の発売を目指して開発が進められてきたが、今回2026年へと発売延期することが同スタジオから発表された。開発は最終段階の調整に入っているとのことだが、悔いのない作品をプレイヤーに届けるために、発売時期の変更を決断したそうだ。チーフプロデューサーの羅翔宇(Xiangyu Luo)氏は、延期によってできた時間で本作のあらゆる要素を、同氏らが理想とする細部まで仕上げることができると信じているとコメントしている。

『昭和米国物語(Showa American Story)』は、PC(Steam)/PS5向けに2026年発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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