マルチ対戦“妙にリアル”人生ゲーム『クレイジーライフ』正式発表。無職になったり子どもが借金したり、「現役高校生」が開発する生々しい金儲け合戦

ADOMI GAMESは11月13日、『クレイジーライフ』を正式発表した。

デベロッパーのADOMI GAMESは11月13日、『クレイジーライフ』を正式発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、リリース予定日は12月29日~2026年1月5日のいずれかになる見込み。販売予定価格は740円で、発売後1週間は30%引きとなる518円でセール販売されるそうだ。

『クレイジーライフ』は、ボードゲーム風の人生シミュレーションゲームだ。舞台となるのは架空の大都市「獅子坂市」。プレイヤーたちはこの街の住人として、就職・転職、物件購入、結婚、子供を授かるといった波乱万丈な人生を歩んでいく。本作はフレンドとの最大6人プレイが可能で、チーム戦モードも搭載。オートセーブ機能も用意されるそうで、日をまたいでプレイする際に役立つだろう。

本作にてプレイヤーはルーレットを回して行動マスを決定し、止まったマスによってさまざまなイベントが発生する。つまり、「人生ゲーム」系のボードゲームのようなルールになるようだ。基本的には1年を1ターンとするターン制で進行し、ゲーム終了時に総資産がもっとも多いプレイヤーが勝利となる。

マスにはさまざまな種類があり、カード獲得マスやカード購入マスでは特殊な効果をもつ切り札を獲得可能。ルーレットの値を3倍にしたり、時空操作で1年を2ターンにしたりと多彩な効果があるそうだ。切り札は1ターンに3枚まで使用でき、組み合わせ次第で強力なシナジーも生まれるという。

ほかにはランダムなイベントで所持金が増減するお金マス、ランダムな職に転職できたり不採用になったりする転職マス、職に就いていると職業Lvを上げられる昇進マスなども存在。そして給料日マスを通り過ぎると、職業と職業Lvに応じて給料を獲得可能だ。給料日マスぴったりに止まれば給料は2倍となる。一方で本作には無職の状態もあるといい、まずは職に就いて着実に収入を得ることが肝要なのだろう。

このほか物件購入マスでは、自分の家として購入する、あるいは家賃収入を得られる物件の購入が可能。そして結婚マスでは連絡先を交換したキャラとの交際が可能で、好感度を上げていくことで結婚できる。レアリティの高いキャラは固有能力をもっており、ゲームを有利に進められるとのこと。結婚後に結婚マスに止まると子どもを授かり、子どもは3年に一度自動で行動してお金を稼いだり物件を買ったり、切り札を獲得したりしてくれるという。

なお本作には「最悪マス」なるマスもあり、多額の罰金を払ったり、所有している物件が燃えたり、職を失ったりと散々な出来事が発生する。先述した子どもも稀に最悪マスに止まることがあり、借金を抱えて帰ってくることもあるとのこと。

本作を手がけるADOMI GAMESは、現役高校生だというゲームクリエイターのあどみ氏によるゲーム開発ブランドだ。高校1年生からゲーム開発を始め、2年半以上をかけて本作を制作してきたという。

同氏のXアカウントではこれまでの制作模様も細やかに紹介されており、このたびSteamストアページとトレイラーが公開されたかたち。なおプレスリリースでは、開発初心者であった高校1年生のときに実装したイベントと、高校3年生になってから実装したイベントでかなりのクオリティの差が生じ、作り直す羽目になったというエピソードも明かされている。

そんなあどみ氏はUnreal Engine 5にて本作を制作してきたそうで、舞台となる街が写実的なグラフィックで描かれている点も特徴だろう。また給料日のアニメーションや、最悪マスでの火災が発生した際のニュース風の演出、結婚マスでの恋愛ADVゲーム風の演出など、凝った演出の数々も見どころとなりそうだ。職を失ったり子どもが借金したりと、人生の世知辛さも味わえそうな作風にも注目したい。

『クレイジーライフ』はPC(Steam)向けに発売予定。リリース予定日は12月29日~2026年1月5日のいずれかになるそうだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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