荒廃惑星“小型トラック”自由ドライブゲーム『SCAV』発表。廃墟と化け物だらけの砂漠を爆走して探索する、冒険&乗り物バトル

MANIC GAMESは11月4日、『SCAV』を発表した。砂漠の惑星を小型トラックで冒険するゲームだ。

デベロッパーのMANIC GAMESは11月4日、小型トラックアドベンチャー『SCAV』を発表し、Steamストアページを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『SCAV』は、荒れ果てた砂漠の惑星を小型トラックで冒険する探索アクションアドベンチャーゲームである。本作の舞台となる惑星は、Ether(エーテル)と呼ばれる物質の採掘の影響で汚染され、荒廃しきっている。どこへいっても一面の砂漠が広がり、有毒な嵐が荒れ狂う中、生存者たちは地下の遺跡だった場所で細々と暮らしている。プレイヤーはそんな惑星の地上を小型トラックに乗って探索し、物資を獲得して、地下暮らしの人々からの依頼をこなすことになる。寂しげな世界の探索で冒険心を満たし、乗り物で戦うバトルを楽しめるような作品だ。

本作は本稿執筆時点でプロトタイプが作成されているプリプロダクションの段階だが、ゲームのコアとなる流れはすでに固まっているようだ。まず砂漠を旅するための準備をおこない出発。広大な砂漠を探索して目ぼしいものを見つけ、地上にはびこっている凶悪な生物と戦って生き延び、物資を獲得して、また探索する。燃料や車両の耐久性、荷台の積載量などが許す限りそうした流れを繰り返した後に、帰還して物資をまとめるというサイクルになっている。

いつ毒性の嵐がやってくるかわからない都合上、戦闘も小型トラックに乗ったまま車両に取り付けた武装でおこなうようだ。高速で走りながらタレットの弾丸を撃ちまくるような、スピード感のある激しいバトルになることが予想される。戦うことになる生物の中には、小型トラックの何十倍もありそうな巨大なムカデのような姿のものも確認できる。汚染によって突然変異した生物のようなものが、大量にいるのかもしれない。

また、本作の特徴として荷台の整理整頓要素も挙げられる。荷台は正方形のグリッドで区切られており、落ちている資源やバトルの戦利品をうまく配置していく仕組みになっているのだ。『バックパック・バトル』や『DREDGE』などと同様に、本作でも獲得したアイテムはインベントリ内で正方形を組み合わせたマス目を占有する。効率的な探索のためにはちょっとしたパズルも必要というわけだ。

本作を手がけるMANIC GAMESは、オーストラリアを拠点とするインディーゲームデベロッパーだ。元Ubisoftのゲーム開発者James Berkelmans氏らが設立したスタジオで、James氏と同じく元UbisoftのAlexander O’Dea氏の2名が中心となって本作の開発をおこなっている。本作が同スタジオが開発している初の作品となるが、James氏は過去にSteamユーザーレビューで「非常に好評」ステータスを獲得しているアクションシューティング『キル・ナイト』や、Ubisoftが提供していた基本無料プレイFPS『XDefiant』といったタイトルの開発に携わっていたようだ。スピード感のあるシューティングという点で同氏のノウハウが本作にも活かされることだろう。

ちなみに本作は2026年に本格的な開発がスタートし、2026年半ばにデモ版が公開される予定となっている。本稿執筆時点ではSteam向けにリリースされる見込みとなっているが、各種コンソール向けの展開も視野に入れているようだ。今後の動向に注目したい。

『SCAV』はPC(Steam)向けに開発中。予定価格は19.99米ドルで、Steamの基準では国内向けには2400円程度となる見込みだ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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