「敵にターンを回すと負け」ワンターン必殺カードバトル『One Turn Kill』来年1月16日Steamでリリースへ。やるかやられるかの1ターンバトル

『One Turn Kill』は、20枚のカードデッキを使って敵をワンターンで倒す、1人用のカードゲーム作品である。

制作チーム電電およびわくわくゲームズは10月11日、『One Turn Kill』を2026年1月16日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。年内リリースを目標に制作が進められていたが、クオリティアップのため年明けのリリースになったそうだ。

『One Turn Kill』は、20枚のカードデッキを使って敵をワンターンで倒す、1人用のカードゲーム作品である。本作の舞台は、荒廃した世界だ。メインキャラクターのザスキアは、妹のリタと共にある施設へ突入。しかし目的を果たしたはずが、気がつくと施設への突入前に戻ってきていた。本作で彼女の強大な敵との戦いが繰り広げられる。謎めいた状況と戦いの果てには、どんな結末が待っているのだろうか。

本作では主人公の戦いが、1ターン限定のカードバトルとして展開される。本作は、PvE型カードゲームと謳われている。ゲーム内には、コストや特殊効果などの設定されたカードが多数存在。そうしたカードを、コストを支払って使用していき、バトルの勝利を目指すのだ。ただし本作では、自分のターンが終了して相手にターンが回ると即敗北。主人公は敵の反撃によって倒されてしまうため、自分の最初のターン内に敵を倒す必要がある。1ターンキル必須の、やるかやられるかの戦いが待っているのだ。

バトルが1ターン限定である代わりに、本作ではカード使用時に支払うコストが、デッキからのカードのドローとなっている。たとえばコスト3のカードを使用すると、カードをデッキから3枚手札に追加。デッキが尽きるとコストが支払えなくなるものの、カードの使用によって自然とドローができる。さらに戦いの間には、スキルが獲得可能。直接ダメージを与えるボムや、好きな枚数をデッキに戻して同じ枚数を引き直すリロード、使用不可のカードをデッキに加えるオーバーヒートなど、獲得したスキルはバトルごとに使用できる。本作ではデッキの枚数をリソースに大量のカードを使用し、カード間のシナジーや状況にあわせたプレイで敵を1ターンで倒すわけだ。

バトルには、20枚のカードデッキを使用。デッキはゲームプレイを始める前に編集可能となっており、デッキの構成も重要となる。またストアページによると、カード使用時にはアニメーションによってキャラクターが連小津して動作。そうしたドット絵の演出やBGMなども特徴だろう。

本作は、制作チーム電電(DenDen)が開発している。もぐらゲームスの記事によれば、本作は東京科学大学デジタル創作同好会traPにて2021年12月に実施されたハッカソンの参加作品「OneTurnKill」の改良版にあたる。ハッカソン版は、当時電気電子系所属だったonkyi氏、komichi氏、tenya氏3名による電電によって制作されたそうだ。

改良版については、2024年頃よりイベントへの出展などがおこなわれてきた。2025年6月にSteamにて公開された体験版では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー100件中99%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。大量のカードをドローしながら1ターン内で敵を倒す独自のゲームプレイが、評価されてきたようだ。今回はそんな本作のリリース日がついに決定となったわけだ。なおonkyi氏のポストによれば、本作は年内のリリースを目標に制作されていたものの、クオリティアップのため年明けのリリースとなったそうだ。

『One Turn Kill』は、PC(Steam)向けに2026年1月16日リリース予定。Steamでは体験版も公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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