協力2人プレイ専用ゲーム『違う冬のぼくら』売上100万本突破。後継作『違う星のぼくら』と共に売上伸ばし大台達成

講談社ゲームクリエイターズラボは8月1日、『違う冬のぼくら』の全世界累計売上本数100万本突破を発表した。

講談社ゲームクリエイターズラボは8月1日、『違う冬のぼくら』の全世界累計売上本数100万本突破を発表した。後継作『違う星のぼくら』も売上が10万本を突破したという。なおセールス100万本突破を記念して、Nintendo Switch/Steam版で70%オフのセールが実施中となっている。

『違う冬のぼくら』は、家出した2人の少年がどこか遠くを目指して旅をする、2人プレイ専用のパズルアドベンチャーゲームである。本作の主人公である少年たちは、ある日町長の石像を壊してやろうと考え、花火で作った爆弾を持って山の入口へ集合。山の頂上を目指す、ささやかな冒険を始まる。しかしそんな2人は、道中で鹿の死体を発見。気がつくと、これまでとは違う世界が見えるようになってしまっていた。

本作でプレイヤーは、そんな少年たちそれぞれの視点から、どこか遠くを目指していく。各プレイヤーの画面には機械の世界と動物の世界、操作する少年ごとの異なる世界が見えている。画面内の情報を会話で伝えたり、見え方によって動き方まで違うギミックを動かしたりなど、協力して障害を突破。会話やアクションによって、2人で一緒に先へ進んでいくのだ。旅の中では、いくつかの決断も迫られる。オンライン協力プレイに対応しており、違うプラットフォームのプレイヤーとも一緒に遊べる点も特徴だろう。

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なお本作は国内のインディーゲーム開発者ところにょり氏が手がけている。2023年2月にSteamにて早期アクセス配信がスタート。2023年8月の正式リリース後も、対応言語の拡大を含むアップデートなどがおこなわれてきた。

今回はそんな本作の全世界累計売上本数100万本突破が報告された。本作の売上などとしては、早期アクセス配信開始直後の2023年9月に累計ダウンロード数10万本の突破が発表されていた。その後、2024年5月に売上50万本を突破。2025年4月時点では、全世界累計90万本以上の売上を記録したと告知されていた。早期アクセス配信開始からおおよそ2年、90万本突破から約3か月越しに、100万本の大台を突破したこととなる。

本作では、記事執筆時点でSteamのユーザレビューは8761件中91%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得するなど、プレイヤーから高い評価を受けてきた。また2024年の弊誌インタビューにてところにょり氏は、本作では海外の紹介動画などをきっかけに、売上が想定以上に伸びたタイミングがあったと伝えていた。早期アクセス時点では4か国語対応だったが、その後ローカライズを進めて対応言語を増やし、伸びる下地を作っていたことが活きたと語られていた。現在Steamのストアページ上では、本作の対応言語は29言語となっている。高評価や、対応言語の拡充と動画をきっかけとした世界中への展開によって、100万本の大台達成となったのだろう。

なお今回の発表では、後継作『違う星のぼくら』も累計10万本を突破したことが伝えられた。プレスリリース内のコメントによると、開発者のところにょり氏は今後もその人の人生にとっていい思い出となれるゲームを作っていきたいという。同氏の次回作にも期待したいところだ。

また本作では100万本突破を記念し、8月1日よりSteamおよびNintendo Switch版にてセールが実施中。通常価格の710円から70%オフとなり、213円で購入できる。セール期間はSteam版は8月14日、Nintendo Switch版は8月18日までとなる。Steamにて販売されている『違う星のぼくら』でも、過去最大となる30%オフのセールが実施中となっている。

違う冬のぼくら』は、Nintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Android向けに発売中。2025年11月には、PS4/PS5版も発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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