『ポケポケ』高レア新カードの「ホウオウ」のイラストに問題発覚、急遽差し替えへ。公式が“誤った資料”をイラストレーターに渡していたとして
株式会社ポケモンは7月30日、『Pokémon Trading Card Game Pocket』の新カードである「ホウオウex(★3)」および「ルギアex(★3)」に用いられているイラストの、制作過程における問題が判明したことを伝え、謝罪をおこなっている。

株式会社ポケモンは7月30日、『Pokémon Trading Card Game Pocket』に新テーマ拡張パック「空と海の導き ホウオウ」「空と海の導き ルギア」を実装した。一方で、新カードである「ホウオウex(★3)」および「ルギアex(★3)」に用いられているイラスト制作過程における問題が判明したといい、正しいイラストへの差し替えが決定。現時点では仮のイラスト(ブランク)で提供されるという対応がとられている。
今回の新テーマ拡張パックでは、「空と海の導き ホウオウ」「空と海の導き ルギア」がラインナップに追加。『ポケットモンスター 金・銀』で出会える伝説のポケモン、ホウオウやルギアを含む、ジョウト地方に登場するポケモンが多数収録されている。
このうち「ホウオウex(★3)」および「ルギアex(★3)」にて用いられているイラストにて、制作過程における問題が判明したことが明かされた。本作の★3レアリティのカードはイマーシブカードと呼ばれ、排出時やコレクション画面で特別なイマーシブ演出を見ることが可能。カードの世界に入り込むような演出で、イラストがアニメーション表示される演出となっている。今回は「ホウオウex(★3)」自体のイラストと、「ルギアex(★3)」のイマーシブ演出中に描かれているホウオウのイラストにて問題が判明したという。公式説明によると、社内調査の結果、カード制作チームが、本カードの制作を委託しているイラストレーターに誤った資料を正式な資料として提供していた事実が明らかになったとのこと。
公式説明では具体的にどのような問題があったかは明かされていないものの、7月29日には「ホウオウex(★3)」のイラストに関連するX投稿が大きな話題となっていた。投稿者は「ポケモン」シリーズなどのファンアートをさまざま制作している昼时歌氏だ。同氏は一部コミュニティ内で得た情報から「ホウオウex(★3)」のイラストを見つけたそうで、その絵が同氏の過去のイラストに類似していることを報告。具体的には、同氏が制作し2021年に公開したイラストと、本作の「ホウオウex(★3)」のイラストにおけるホウオウの輪郭が一致することを指摘していた。
この投稿が大きな波紋を広げるなかで、公式から実装当日に「ホウオウex(★3)」のイラストの差し替え対応がとられることが明かされたかたち。「ホウオウex(★3)」および「ルギアex(★3)」については仮のイラスト(ブランク)で提供されており、準備が整い次第、正しいイラストに差し替えを実施されるとのことだ。
なお公式声明では先述したように、本作のカード制作チームが、制作を委託しているイラストレーターに誤った資料を正式な資料として提供していたことが伝えられている。ファンアートが誤って参考資料としてイラストレーターに渡されたということかもしれない。そのため声明では、ファンだけでなく、制作に携わるイラストレーターの双方への謝罪が述べられている。再発防止のほか、同様の事象が他にもないか引き続き調査が進められていくという。