サービス終了ゲームの公式サイト、「ドメインを取られて悪用」される。相次ぐ“オンラインカジノ誘導サイト化”被害

『BLUE REFLECTION SUN/燦』の公式Xアカウントは7月24日、かつての同作の公式サイトのドメインが第三者に取得されており、アクセスすると不審なWebサイトに誘導されることを注意喚起した。

BLUE REFLECTION SUN/燦』の公式Xアカウントは7月24日、かつての同作の公式サイトのドメインが第三者に取得されており、アクセスすると不審なWebサイトに誘導されることを注意喚起した。

『BLUE REFLECTION SUN/燦』は、クロスメディアプロジェクト「BLUE REFLECTION」の作品として基本プレイ無料にて運営されていたヒロイックRPGだ。2023年2月にサービス開始されたものの、2024年5月30日にサービス終了となった。

今回、同作の公式Xアカウントは、かつて公式サイトとして使用されていたインターネットドメイン「bluereflection-sun.com(アクセスしないよう注意されたい)」について注意喚起。同ドメインは現在第三者に取得されており、アクセスすると不審なWebサイトへ誘導される状況にあることが確認されているという。

報告によると、当該ドメインは2024年度以降『BLUE REFLECTION SUN/燦』および「BLUE REFLECTION」シリーズとしては使用されていなかったとのこと。廃止(解約)された当該ドメインが第三者によって取得され、不審なWebサイトへの誘導に悪用されているとみられる。

ちなみに筆者が検証のため当該ドメインにアクセスしたところ、画像やウィジェットは公式サイトとして利用されていた当時のままになっている模様。ただリンクが機能していないウィジェットが複数あるほか、サイト上部にオンラインカジノサイトへのリンクボタンが複数追加されていることが確認できた。

なお本件に関連して、先日より、2010年に放送されていたアニメ「怪盗レーニャ」の公式サイトにて、オンラインカジノサイトへの誘導がおこなわれていることが報告されていた。こちらも公式サイトとしてのドメインが廃止されたのちに、第三者が取得して悪用されているとみられている。こちらの事例では「怪盗レーニャ」のキャラクター画像を用いて、オンラインカジノサイトに誘導するかのような記載まで用意されており、無断で著作物が悪用されているようだ(ITmedia)。

このほかにもドメイン切れのアニメ公式サイトが第三者に取得され、オンラインカジノサイトなどへの誘導に用いられている例は複数報告されている状況だ。今回の『BLUE REFLECTION SUN/燦』の事例も見るに、ゲームの公式サイトでも廃止されたドメインは標的になっている模様。サービス終了から期間が経過した運営型ゲームの公式サイトにアクセスする際には厳重に注意する、あるいはアクセスを控えるのがよいだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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