霊能ホスト探偵ホラー『シキヨク -夢魅テルは夢見てる-』Steam版8月4日配信へ。『つぐのひ』開発者が手がける、ギャグ混じり心霊奇譚
Vaka Game MagazineおよびImCyan氏は7月21日、怪奇探偵ホラーゲーム『シキヨク -夢魅テルは夢見てる-』Steam版を8月4日にリリースすると告知した。

Vaka Game MagazineおよびImCyan氏は7月21日、『シキヨク -夢魅テルは夢見てる-』Steam版を8月4日にリリースすると告知した。Steamへの移行にあわせて、演出の強化が実施。1話から9話までの特別編を除く全話が収録されている。またゲームマガジンで公開中の無料版は、7月24日を目安に配信終了予定となっている。
『シキヨク -夢魅テルは夢見てる-』は、新宿のホストとして働く主人公が妹と共に特殊能力で心霊事件に挑む、怪奇探偵ホラーゲームである。本作の世界において、占い師・夢魅美々子は霊が作り出す世界を「夢」と呼び、人々を災いから遠ざけてきた。彼女はかつてテレビ番組でも活躍し、人は知りすぎてはいけないと訴え続けていたのだという。
メインキャラクターの夢魅テルは、そんな占い師・夢魅美々子の息子である。第1話では、テルの学生時代のストーリーが描かれる。母が突然死んでから数年後、テルの通う学校には奇妙な噂話が流れていた。その学校では、昔フラれて死んだ女子生徒がいた。学校で告白した女の子がフラれると、彼女に連れ去られて死んでしまうのだという。テルと妹のルナは、幽霊の存在を察知し、夜の学校へと忍び込む。しかしそこには、なぜかテルの同級生の姿があった。母の意思を受け継ぎ、心霊事件に立ち向かう兄妹の物語が繰り広げられる。

ゲームプレイでは、基本的には左へ向かって歩くことでゲームが進んでいく。各地での聞き込み調査といった要素も存在。ストーリーを通してテルとルナの関係性や、母の死に隠された謎、死期欲による事件の真相などにも迫っていく。各話のプレイ時間は1時間程度となっている。


本作は、クリエイターのImCyan氏が手がけている。同氏の作品としては、『つぐのひ』シリーズを中心に多数リリース。同シリーズではフリーゲームとしての公開以外に、Steamやコンソール版なども展開してきた。なお2025年4月に配信された『つぐのひ -彁名縛りの部屋-』では、Steamのユーザーレビュー72件中76%の好評率となっている。
本作『シキヨク -夢魅テルは夢見てる-』は、ImCyan氏が2016年秋から2018年夏頃にかけて、ゲームマガジンにて無料公開してきた作品群だ。『つぐのひ』シリーズとは異なり、探索やミニゲームといった要素も搭載。第1話から第9話までの公開となっており、第10話以降はリリースされないまま、シリーズは未完結となっていた。
今回のSteam版には、特別編「人魚事件」を除いた公開分の第1話から第9話までが収録される。ImCyan氏のX(旧Twitter)アカウントによれば、演出面が強化されているとのこと。ブラッシュアップを加えた内容が、1話から9話まで一つのパッケージで遊べる形式で販売されるのだろう。Steamのストアページなどによると、同氏は物語完結へ向けて制作を再開する意思をもっており、制作再開の布石にしたいそうだ。第10話以降は、SteamのDLCとして配信予定。またゲームマガジンにて無料公開中のバージョンは、7月24日を目安に配信終了予定となっている。
『シキヨク -夢魅テルは夢見てる-』Steam版は、8月4日にリリース予定だ。