『青鬼』新作は「廃校本格ホラー」に。『禁足地 -青鬼の窟-』発表、『零』シリーズなどのベテランクリエイター陣が手がける

ハイドとLiTMUSは7月11日、『禁足地 -青鬼の窟-』を発表し、情報を公開した。『青鬼』シリーズをもとにする、サイドビューのホラーゲームだ。

株式会社ハイドとLiTMUS株式会社は7月11日、ホラーアドベンチャー『禁足地 -青鬼の窟-』の最新情報を公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。2025年夏に発売予定で価格は未定。

『禁足地 -青鬼の窟-』は、サイドビューで描かれるホラーアクションアドベンチャーだ。2004年にnoprops氏によって制作された大人気ホラーゲーム、『青鬼』シリーズの新作となる。本作の舞台となるのは昭和初期に建造され一度はダムに沈んだ廃校。廃校から戻らない友人を探すために、主人公である少女「ひまり」も足を踏み入れるも、地面が崩れて高所から落下。体が動かなくなったところを、近くにいた怨霊が宿った日本人形の「こまり」に救われる。こまりはひまりの体に憑依して脱出に協力してくれるという。二人は力をあわせて、青鬼がさまよう廃校の謎を解き明かしつつ脱出を目指すこととなる。

ゲームプレイは、見下ろし視点だった多くのシリーズ作品と異なり横スクロールのサイドビューで描かれる。そして、人間のひまりと人形のこまりのW主人公を切り替えながら進行することが特徴。二人はそれぞれに異なるアクションが用意されており、謎解きのほか、迫ってくる青鬼を振り切るときにも主人公の切り替えが重要となる。公開された画像では「憑依」というコマンドも確認できるため、こまりが憑依する先を変えながら進めていくことになるのだろう。ティザーPVにおける「あなたの体と人生は私のもの」というこまりのセリフも気になるところだ。

また、探索する過程では、廃校にまつわる実写風の写真を手に入れることも。ティザーPVにて流れる不穏な童謡では「たたり岩」や「行ってはいけない鬼の窟」といったキーワードも確認できる。ゲーム内ではこれらの謎を解くことで、過去に起きた凄惨な事件や青鬼が徘徊する理由、そしてこまりの正体などさまざまな真実が明らかになっていく。禁足地となった廃校の全ての謎を解き明かし脱出を目指すのだ。

本作は、プロデューサー兼アートディレクターを『零 zero』シリーズなどに携わっていた長谷川仁氏、ディレクター兼シナリオを『影牢2』を手がけた荒堀明弘氏が担当。またサウンドエフェクトには、『零 zero』シリーズにてサウンドディレクターも務めた齋藤淳生氏が携わっており、和風でダークな世界観の『青鬼』に仕上がりそうだ。

さらに本作は、『禁足地』シリーズの第一弾となる。ホラーゲームは日本から世界で勝負できるジャンルだという信念のもと、“踏み入れてはいけない場所での奇怪なホラー体験”を今後も展開していくという。今回は「忌み嫌われる存在」として『青鬼』が選ばれており、今後さまざまな異形との掛け合わせにも注目されるところだろう。


ちなみに本作は、2025年7月18日から20日にわたって京都にて開催される「BitSummit the 13th Summer of Yokai」にてプレイアブル出展される(一般公開は7月19日からで、ブースは1F 第2展示会場BZ-10)。特製うちわのプレゼントや、等身大サイズの青鬼も展示されるため、興味のある方はブースを訪れてみてはいかかだろうか。

 『禁足地 -青鬼の窟-』はPC(Steam)/Nintendo Switch向けに2025年夏に発売予定だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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