“脳がバグる”アクション『視覚と手の対称性についての仮説』Steamにて正式リリース。「右手と左手」を右手と左手で同時操作する脳大混乱ゲーム
デベロッパーのFinger tipは1月4日、3Dプラットフォームアクション・アドベンチャー『視覚と手の対称性についての仮説』をPC(Steam)向けに正式リリースした。本作は昨年12月26日には、iOS/Android向けにもリリースされている。
『視覚と手の対称性についての仮説』は、3Dで繰り広げられるアクションアドベンチャーゲームだ。プラットフォーム上には操作キャラクターとして「左手」と「右手」が存在し、それぞれをプレイヤー自身の左手と右手を使って別々にコントロールする必要がある。シンプルなルールに感じられるが、ストアページでは「別々に動くキャラクターを動かすため被験者に大きなストレスがかかる可能性」が示唆されている。
本作はキーボードとコントローラーの両方に対応しており、キーボードの場合は左手の上下左右移動をWASDキー、右手の移動をOKL;キーで行う。それぞれの手はキー入力を一度開始すると自走し続けてしまう。入力の手を止めても最後に入力していた方向へ歩き続け立ち止まらないので、はじめはこれが原因でプラットフォームから落下しゲームオーバーとなってしまう。
操作としては、ほかにもジャンプとダッシュが行える。しかし、左手のジャンプはFキーで右手のジャンプはJキーというように、すべてがバラバラのキーに設定されている。その上、異なるタイミングでジャンプさせなければいけなかったりと、単体のキャラクターを操作するゲームよりも難しい。特にゲーム内の左右の手の位置関係が交差した際には多大な混乱をきたす。
本作のステージには、さまざまなギミックが存在し、青色を担う右手と赤色を担う左手それぞれが、決まった場所で決まった行動を取ることで先へ進めるようになっている。ゴール地点もそれぞれの色で示されており、青のゴールに右手が入り、赤のゴールに左手が入った時点でクリアとなる仕組みだ。ストアページに「繰り返しによる能力の向上の検証」とあるように、遊び始めはちょっとしたことで混乱してはちゃめちゃになってしまうが、リトライしているうちに不思議と脳が適応してくる。脳トレ系やイライラゲーのような要素が含まれるものの、クリアすると達成感が得られる内容だ。
本作のデベロッパーであるFinger tipはjun hotta氏による個人ゲーム開発スタジオだ。これまでに、パズルアドベンチャー『スライディングレールズ』や、サウナアクションRPG『Sauna of the DEAD』をリリースしている(関連記事)。現在は新作の『Ocean Explorer』を開発中とのこと。
『視覚と手の対称性についての仮説』はPC(Steam)/iOS/Android向けに配信中。Steamストアでは、リリースセールを開催中で1月18日まで10%オフの252円で購入可能だ。また無料の体験版も配信中。