『スカイリム』に『オブリビオン』を移植する超大型Mod「Skyblivion」いよいよ完成間近との報告。2025年内の配信目指し、開発は最終段階へ
Mod制作チームのTESRenewal modding groupは1月1日、PC版『The Elder Scrolls V: Skyrim』向けに開発中の超大型ファンメイドMod「Skyblivion」の開発状況を伝える動画を公開した。動画によると開発は順調に進んでおり、いよいよ完成間近となっているとのこと。同Modは2025年内に無料配信される予定だ。
Mod「Skyblivion」は、Bethesda Game Studiosが手がけた『The Elder Scrolls V: Skyrim』(以下、Skyrim)上で、前作『The Elder Scrolls IV: Oblivion』(以下、Oblivion)を再構築するプロジェクトだ。プレイにあたっては、『Skyrim』と『Oblivion』双方のゲーム本体およびDLCを所有している必要がある。
同Modの開発プロジェクトは2012年に発足。当初は『Oblivion』の要素を『Skyrim』へ移植することだけを目指していたとのことだが、徐々に制作規模が拡大。2016年にはシンプルな移植ではなくリマスター版として制作することが決定し、法的問題を避けるために各3Dモデルを作り直すなど、大規模なプロジェクトへ発展していった。そうして昨年の1月、同Modが2025年に配信予定とついに発表。いよいよリリース年を迎えるかたちとなった今年の1月1日、開発状況を伝える動画が公開された。
動画によると、同Modの開発も完成が見えてきているとのこと。ワールドマップは全体の93%が出来上がり、マップ東部Nibenayの一部地域を残すのみ。また3Dモデルの制作も、Imperial Cityの建物や植物関係のモデルなど一部の作業が残っているものの、大部分が完了したという。建物の内装については開発スケジュールを考慮し、クエストで訪れる場所の優先度を高めつつ制作を進めており、完成に近づいているそうだ。またクエストの制作も順調に進んでおり、約200個存在するという『Oblivion』のクエストの大半は実装ないし着手されているという。
そんな「Skyblivion」の開発は最終段階に入っているが、まだやるべきことも残されているとのこと。たとえばクエストはテストが済んでいないものも多いため、これから各クエストが正常に進むか検証していく必要があるそうだ。さらにマップにAI用の地形情報を設定するナビメッシュの作成も、まだ半分以上残っているという。
また開発時間が許せば、クエストとは直接関わりない建物やオブリビオンの領域などのデザインも、磨き上げていくつもりだという。リリースが迫るなかでも開発のボランティアは常時募集しており、特にナビメッシュ設定と植物モデルの作成についての人材を求めているとのことだ。10年以上ものあいだ制作が続けられている、超大型のファンメイドModである同作も、いよいよリリースが近づいている模様。配信日など続報も注目されるところだ。
Mod「Skyblivion」はPC向けに、2025年内に無料配信予定。プレイするには『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』と『The Elder Scrolls IV: Oblivion Game of the Year Edition Deluxe』を所有している必要がある。