満月の夜の小さな探検ゲーム『A Tiny Wander』発表。観察と会話で道を進み、疲れたらキャンプでひと休み

『A Tiny Wander』は、どうにか夜の森を抜けて荷物を届けようと奮闘する、小さな夜のアドベンチャーゲームである。本作の主人公ぶぅさんは、旅をしながら荷物を運ぶ「旅歩荷」として仕事をしていた。

洞窟ペンギンクラブ(DOUKUTSU PENGUIN CLUB)は12月7日、『A Tiny Wander』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Androidで、2025年にリリース予定。発表にあわせて、Steamのストアページが公開されている。

『A Tiny Wander』は、どうにか夜の森を抜けて荷物を届けようと奮闘する、小さな夜のアドベンチャーゲームである。本作の主人公ぶぅさんは、旅をしながら荷物を運ぶ「旅歩荷」として仕事をしていた。

ぶぅさんはある日、難所として知られる「帰らずの森」を抜けた先への配達を頼まれる。ぶぅさんは何度も森を抜けようとするものの、上手くいかない。やがてぶぅさんは、食料や商売道具も失い、途方に暮れてしまう。そんな中、「月の館」の主を名乗る人物から、謎の手紙が届く。深い森の先へ荷物を届けようとする、小さな夜の物語が繰り広げられる。

主人公のぶぅさんは、行動の観察や探索によって困難な状況を抜け出そうとする。ゲーム開始時点で、ぶぅさんの前には多くの謎や困難が待ち受けている。深い森はもちろん、謎の月の館の主やなぜかまっさらな看板、崖の下へ落としてしまった荷物など、わからないことやどうにかしなければならないことが多い。

ストアページによると、困難な状況に対するカギは、人々の行動や言動にあるのだという。本作では行き交う人々と話して、周囲やよく見ながら先へ進んでいくのだろう。また本作ではキャンプにて、焚き火を見ながら過ごす癒やしのコーヒータイムが展開。長い木を割ったり、壊れたはしごを有り合わせの材料で修理したりなど、道具と状況を見極めて使いこなすアイテムシステムも用意されているそうだ。

本作を手がける洞窟ペンギンクラブは、国内のインディーゲーム開発チームだ。ディレクションを務める埜々原氏は、8年ほどゲーム業界で活躍していた人物。洞窟ペンギンクラブとして『断崖のカルム』が制作中であるほか、個人としては「萌え建築」という水彩タッチのイラストシリーズも発表してきた。

本作『A Tiny Wander』は、同チームによる小さな新作ゲームとなる。なお本作は、ストアページ上ではホラーではないと明言されている。行き交う人との交流やキャンプでのコーヒータイムなど、安心して進める小さな冒険が待ち受けているのだろう。

A Tiny Wander』は、PC(Steam)/iOS/Android向けに2025年発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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