海外掲示板にて『Apex Legends』に新たに実装された被弾オーバーレイが、ユーザーのフレームレートに依存している、とする報告が話題となっているようだ。シーズン23「フロム・ザ・リフト」より実装された新たな被弾オーバーレイに、ユーザーからは戸惑いの声があがっている。
『Apex Legends』は、Electronic Arts傘下のRespawn Entertainmentが手がけるオンラインFPSだ。基本モードとなる3人部隊のバトルロイヤルでは、20部隊総勢60人のプレイヤーがチャンピオンを目指してしのぎを削る。プレイヤーキャラとして、個性豊かで性能の大きく違うレジェンドたちが登場する点が特徴だ。
『Apex Legends』では、プレイヤーの体力とは別に、体力ダメージを肩代わりする「進化アーマー」という装備が存在する。進化アーマーは敵にダメージを与えたり、クラスごとの目的を遂行したり、進化キャッシュを獲得することでレベルアップが可能。シーズン23「フロム・ザ・リフト」より実装された新たな被弾オーバーレイは、プレイヤーの画面に六角形のタイルを無数に表示するものだ。タイルの色はプレイヤーが所有している進化アーマーの色に依存するようで、規定の色彩設定であれば白、青、紫、赤の4色が存在する。
そういった変更のなか海外掲示板Redditの『Apex Legends』Subredditにて投稿されたスレッドが話題を集めている。RedditユーザーのPractical_Insect7502氏は、新実装されたアーマーの被弾仕様を調査。画面に表示されるオーバーレイがプレイヤーのフレームレートに依存しているのではないかと指摘している。
Image Credit: Practical_Insect7502/Respawn Entertainment
同氏は動画内で60fps、160fps、300fpsという3つの環境下での影響を調査。プレイヤーのフレームレートが高ければ高いほど、被弾時に画面上に表示されるタイルがプレイヤーの視野を阻害していると主張している。たしかに、同氏が提供した動画内においては、300fpsの映像が圧倒的にプレイヤーの視野を覆い隠すほどのオーバーレイが出現していることが見て分かるだろう。
Practical_Insect7502氏が投稿した動画が、同氏の環境による結果である可能性も否めないだろう。しかしスレッド内では、仕様に疑問を呈する声やそもそもオーバーレイの概念そのものの問題を指摘する声が見られる。またなかには「被弾した際のオーバーレイのせいで、撃たれた方向を表示する“ダメージ発生表現”設定も見づらくなってしまっている」と、ゲームプレイ全体に及ぼす影響を危惧する声も見受けられる。
画像は筆者環境
こういった新仕様の実装意図としては、「プレイヤーが被弾していることを分かりやすく表現するため」といった、新規プレイヤーに向けた実装である、という側面もあるかもしれない。しかしプレイヤーが遊び辛くなってしてしまうほどの描写表現は調整されていく必要があるだろう。このフレームレート依存の仕様についてRespawn Entertainmentが認知しているかは不明だが、プレイヤーの環境下によって遊びやすさが左右されてしまう仕様は随時調整されていくものと期待したい。
『Apex Legends』では現在シーズン23「フロム・ザ・リフト」が開催中だ。