日本ファルコムは9月26日に発売を控えた『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-(以下、界の軌跡)』について、ストーリーの鍵を握るキャラクター6名の情報を公開した。
『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-』は、日本ファルコムが展開する『軌跡』シリーズの最新作であり、シリーズ生誕20周年記念作品として位置づけられている。本作は前シリーズ『黎の軌跡』から続く物語で、ヒロイン「アニエス」の曾祖父・エスプタイン博士によるゼムリア大陸終焉の予言の日が迫るなか、『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ -CRIMSON SiN-(以下、黎の軌跡Ⅱ)』のラストにて建設が明らかになった「ゼクー宇宙軍基地」より、導力ロケットが打ち上げられようとしていた。一方、技術的特異点とも言うべきオレド自治州のある場所には、『黎の軌跡』主人公・ヴァン・アークライドを含めた各地の勢力が集まろうとしているというストーリー。
今回発表されたのは「シズナ」、「クロガネ」、「セリス」、「リオン」、「ハミルトン博士」、「ユン・カーファイ」の6名で、どの人物も本作からの完全新規キャラクターではない。『軌跡』シリーズは処女作である『空の軌跡』から現在まで、ゼムリア大陸という土地で物語が進行し、作中の歴史や関係性が地続きなのが特徴。その終焉と謳われる危機に各勢力の人物が集まるようだ。シズナとクロガネは大陸東部に本拠を置く猟兵団「斑鳩」の副長とその部下という関係性。『英雄伝説 創の軌跡』で登場し、その後『黎の軌跡』ではヴァンとは別勢力として行動しつつも、プレイアブルとしてスポット参戦するなどメイン級の活躍を繰り広げた。
セリスとリオンは、作中で信仰されている宗教組織「七耀教会」が結成した戦闘部隊「星杯騎士団」の精鋭が揃った「守護騎士」で、『空の軌跡the 3rd』主人公・ケビンや、『閃の軌跡』シリーズの仲間だった「ガイウス」などの同僚。『黎の軌跡Ⅱ』で初登場した2人であり、それぞれ自らの身に宿した聖痕の力で炎や氷を操る実力者でもある。
今回明かされたキャラクターのなかでも特に注目するべきは、「ユン・カーファイ」だろう。『閃の軌跡』主人公「リィン」も師事していた八葉一刀流の創設者であり、作中の強者たちによって『空の軌跡』の頃から存在が示唆されつつも手紙や会話のなかで語られるのみだった人物が、『界の軌跡』ではじめて3Dモデルを引っ提げて登場する。『黎の軌跡Ⅱ』にてシズナが所属する「斑鳩」の先代頭領だったことも明かされているため、シリーズでの立ち位置が気になるところだ。
『軌跡』シリーズには、舞台である「ゼムリア大陸」の外の世界を登場人物が意識することができない。船や飛行船で大陸の外に出ようとしても不思議な力で辿り着くことができないというミステリアスな設定が存在していた。しかし本作でついに「宇宙」という大陸の外へフォーカスがあたり、シリーズにおける多くの謎が明かされるのではないかと予想されている。そんな『界の軌跡』のストーリー規模に比例するように、過去作から多数のキャラクターが参戦予定のようだ。
『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-』は、PS4/PS5向けに9月26日発売予定。通常版の価格は税込8800円。初回特典/プレオーダー特典としては、DLC 衣装「剣聖リィン・シュバルツァー専用教官服」が同梱。税込1万1550円の限定版であるLimited Editionにはオリジナルサウンドトラックminiやメタリックカードコレクション、シリアルナンバー付きのメモリアルピンズ、DLC「ゼムリア BGM コレクション」などが付属予定。