古代都市運営シム『Pompeii: The Legacy』正式発表。舞台はなんと西暦99年、ローマ皇帝らと進める200年にわたる壮大な街づくり


デベロッパーのSiscia Gamesは9月2日、街づくりシミュレーションゲーム『Pompeii: The Legacy』を正式発表、Steamストアページを公開した。日本語にも対応予定。

『Pompeii: The Legacy』は、西暦99年にかつてヨーロッパに存在していたポンペイの街を題材とした都市再建シミュレーションゲームだ。西暦79年に起こったヴェスヴィオ火山の大噴火により、スタート時のポンペイの街は灰と化している。プレイヤーは古代ローマのとある家の主として、この街の再建に取り組む。シナリオは200年以上続くため、プレイヤーは結婚し後継者を選びながら、数世代にわたってローマ帝国への影響力を増していくこととなる。


本作では、建物の建造や資源・インフラ管理などの街づくりシミュレーションに欠かせないシステムだけでなく、史実に基づく特有の要素がいくつか存在する。まず一つあげたいのは、実在したローマ皇帝との交流が都市の統括に関係してくる点だ。トラヤヌス帝、マルクス・アウレリウス帝といった有名な皇帝たちが登場する。プレイヤーは彼らから与えられた任務をこなすことで報酬を獲得し、家族や街のために活かすことができる。二つ目に、道路や海路を活用した外部との貿易システムだ。変動する市場をコントロールして街に富をもたらす仕組みのようだ。


三つ目には街に発生するランダムなイベントがある。火山の噴火・地震・火事・イナゴの大量発生・疫病などで、変化に富むローマ帝国時代の生活を追体験することになるだろう。これらのイベントやあらゆる社会問題が、ローマの平和を脅かす。こういったさまざまな危機に対処するために、施設をアップグレードしたり新たな政策を打ち出したり、教育や福利厚生によって治安を向上させるなど、多くの都市管理機能が実装される模様だ。臨機応変な対応で街を守り、繁栄させていくことが求められるだろう。


また本作では「パシフィストモード」を提供するとのこと。いわゆる平和モードである。軍事征服よりも貿易や外交などによって、なるべく平和的に街を発展させていきたいプレイヤーのための選択肢だ。街を統治し拡大していく上で、資金や政策を軍事力に割り振るか、または平和的外交を行っていくかはプレイヤーの好みで決められるようだ。


本作のデベロッパーであるSiscia Gamesは、クロアチアに拠点を置くインディーゲーム開発スタジオだ。設立者であるジェリコ・コス氏は個人ゲーム開発者で、これまでの20年におよぶゲーム業界での経験を活かし、プログラマー・デザイナー・プロデューサーなどを単独でこなしている。今作『Pompeii: The Legacy』はSiscia Gamesのデビュー作であり、複数のフリーランサーたちとのチームで開発に当たっているとのこと。本作に使われているゲームエンジン「WhaleX」も、自社開発エンジンだそうだ。

『Pompeii: The Legacy』はPC(Steam/Epic Gameストア)向けに2025年配信予定。日本語を含む9か国語への対応を予定している。また、体験版を2025年2月、または6月に配信予定とのこと。