日本ファルコムは8月27日、Nintendo Directにて『軌跡』シリーズ第1作『英雄伝説 空の軌跡 FC』のフルリメイク版となる『英雄伝説 空の軌跡 the 1st(仮称)』を発表し、2025年に発売することを告知した。対応プラットフォームはNintendo Switch。
『軌跡』シリーズは、2004年にPC向けに発売された『英雄伝説 空の軌跡 FC』からはじまった長寿RPGシリーズだ。2024年9月26日には、今回アナウンスされた『英雄伝説 空の軌跡 the 1st』と同じく、20周年記念タイトルの『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-』がPS4/PS5向けに発売予定である。
『空の軌跡』は前編にあたる『英雄伝説 空の軌跡FC』、後編『英雄伝説 空の軌跡SC』、後日談兼ファンディスクの『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』の三部作から構成されるタイトルだ。『英雄伝説 空の軌跡 the 1st(仮称)』はあくまで『英雄伝説 空の軌跡FC』のみに絞ったリメイク作にあたるようだ。
シリーズに共通する舞台は「ゼムリア大陸」と呼ばれる、「導力」と呼ばれるエネルギーによって動く「導力器(オーブメント)」が普及している世界。『空の軌跡』はそのゼムリア大陸南西部に位置し、大国「エレボニア帝国」と「カルバード共和国」に挟まれた牧歌的な小国「リベール王国」に焦点があてられた物語が展開される。
主人公となるのは、人々の平和と治安を守る「遊撃士協会(ブレイサーギルド)」所属の新米遊撃士(ブレイサー)の少女エステルだ。エステルが義弟である少年「ヨシュア」とともに、遊撃士として舞い込む依頼をこなしていくなかで、リベール王国を覆う陰謀と謎の結社「身喰らう蛇」との因縁が明らかになっていくという、ガールミーツボーイストーリーが描かれる。
オリジナル版のリベール王国は2Dで表現されていたが、今回フルリメイクされるにあたりグラフィックが3Dに一新されているのが特徴。バトルもリメイク前は「アクションタイムバトル」と呼ばれるSRPG風コマンドバトルだったが、本作ではフィールドからコマンド戦闘へと流れるように切り替わるバトルするようだ。
『空の軌跡』の家庭用ゲーム機での展開は、PSP版やPSP版をブラッシュアップさせたPS3版リマスター「改 HD EDITION」シリーズ、キャラクターデザインの変更やイベントシーンでのスチルの追加にフルボイス化を行ったPS Vita版リメイク「Evolution」シリーズが存在する。しかし、現行機でのプレイはPS Plusの最上位プラン「プレミアム」のサービス「クラシックスカタログ」で、PS3版をストリーミングプレイするしか方法がなかったため、ファンや気になっていた人にとっては待望のリメイクとなりそうだ。
『英雄伝説 空の軌跡 the 1st(仮称)』は、2025年にNintendo Switch向けに発売予定。