「Live2D Cubism」バージョン5.1.00で、新機能いろいろ正式実装。AIによる揺れの自動生成、作業効率がアップする機能、3D表現の適用などなど

株式会社Live2Dは7月30日、2Dイラストを立体的に動かすソフトウェア「Live2D Cubism」のバージョン5.1.00を正式リリースした。手作業で制作していた工程を簡略化するための機能が多く追加されている。

株式会社Live2Dは7月30日、2Dイラストを立体的に動かすソフトウェア「Live2D Cubism」のバージョン5.1.00を正式リリースした。

「Live2D Cubism」は2Dアニメーション制作ソフトだ。リアルタイム表現を強みとしており、VTuberモデルのほか、家庭用ゲームやスマートフォンアプリ、アニメーション動画などに幅広く利用されているソフトウェアツールである。本日リリースされたバーション5.1.00では、モデルテンプレート機能の強化のほか、3D表現の適用やAIによる自動生成機能など、手作業で制作していた工程を簡略化するための機能が多く追加されている。


5.1.00はこの春に導入され、アルファ・ベータ運用されてきたが、このたび正式実装となったわけだ。新機能を見ていこう。モデルテンプレート機能の強化では、腕や全身などの部位ごとにテンプレートが適用可能となった。これまでひとつひとつ手作業でつけていた動きに汎用的なテンプレートが追加され、モデリングがしやすくなっている。

外部アプリケーション連携により、VTuber向けトラッキングアプリ「nizima LIVE」などの外部ソフトを参照しながらモデルの制作が可能となった。都度モデルの書き出しをしてアプリ上での動作を確認する手間が減り、制作の利便性が向上している。

3D表現の適用により、パースをつけた形状をオブジェクトに適用できるようにもなった。X方向とY方向の回転を制作するにあたって、ベースとなる動きを簡単に作成できるようになる。

AI機能も強化され、PSDデータのファイルからデフォーマ構成をAIが判断して自動生成する「デフォーマの自動生成」機能や、小物や髪の揺れを自動生成する「揺れの動きの自動生成」が追加されている。揺れの動きはブレンドシェイプにも適用できるので、アイデア次第で幅広い活用ができそうだ。

Live2D Cubism」PRO版は単月プラン2280円から利用可能。アップデートされた機能はFREE版では制限がかかるため、気になる方は42日間のトライアルから初めてみてはいかがだろうか。

Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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