『エルデンリング』DLC突入条件達成RTAが流行。ラダーン祭り不正参加、30分もかけずにニューゲームから「影の地」へ

『エルデンリング』DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」について、新たな舞台である「影の地」に向かうための条件を最速で達成しようとするRTAが流行しているようだ。

フロム・ソフトウェアは『エルデンリング』に向けて、6月21日にDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売予定だ。同DLCで新たな舞台となる「影の地」に向かうには、特定の条件を満たす必要がある。その条件を最速で達成しようとする“DLC突入条件達成RTA(Real Time Attack)”がにわかに流行しているようだ。海外メディアGamesRadar+が報じている。なお本稿には『エルデンリング』本編のネタバレが含まれるため留意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2022年2月に発売された。広大なオープンワールドとして構築された「狭間の地」を舞台に、プレイヤーは褪せ人としてエルデの王となることを目指す。そして本作にとって最初で最後の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。

「影の地」に向かうにあたっては、「神人眠りの繭」に触れる必要があることが明かされている。繭に触れるには、本編のボスである「星砕きのラダーン」と「血の君主、モーグ」を倒さなければならない。特に「血の君主、モーグ」は本編終盤級の進行度が想定されているためか撃破率も低め。熟練プレイヤーが撃破の“お手伝い”を申し出るなどといった一幕も見られた(関連記事)。


そうした「影の地」への準備について、本作の最速クリアプレイをおこなうRTA(スピードラン)コミュニティが“RTA化”し、遊んでいるようだ。このレギュレーションは本作RTA走者のNuclearPastaTom氏によって提唱された模様。ルールとしては、基本的には本作をバグなし、かつ達成率を考慮しない最速クリアを目指す「Any% Glitchless」のレギュレーションに従う。それに加えて、素性を素寒貧にすることや、固有戦技をもたない通常の武器だけ使用するなど、いくつか固有のルールが定められている。

6月13日より続々と寄せられているランの記録によれば、本稿執筆時点での最速タイムはspicee氏による27分39秒となっている。防具も着ずに狭間の地を一心不乱に駆け巡り、ボスを倒してまわっていく姿からは、影の地に向かうのが待ちきれないといった意思も感じられるほどだ。ちなみにランのなかでは、マリカの楔での復活を利用し、ラダーン祭りの開催イベントをスルーすることが認められている。そのためラダーン祭りに“不正参加”して「星砕きのラダーン」との戦闘をおこなうといったテクニックも活用されている模様。なお走者の記録挑戦はまだおこなわれているようで、DLC配信までにどれほど記録が短縮されるかというところも注目されるところだ。


いよいよ明日6月21日に迫った『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を前に、プレイヤーが待ちきれずにさまざまな遊び方でDLCの配信を待機しているのかもしれない。本DLCはPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sでは6月21日午前0時に、PC(Steam)では6月21日午前7時にプレイ開始となる予定だ。とりあえずすぐに「影の地」に向かいたいというユーザーは“DLC突入条件達成RTA”のランを参考にプレイするのもいいだろう。

ちなみに「SHADOW OF THE ERDTREE」にあたっては、メディア向け試遊体験会におけるプレイヤーデータではレベルが150となっていた(弊誌先行プレイ記事)。また試遊や先行プレイをおこなった複数のメディアからは、レベルは150前後、少なくとも120以上はあったほうが良さそうだ、といった見解も寄せられている。影の地への突入条件達成とあわせて、レベリングや装備強化などの下準備もおこなっておくといいかもしれない。

エルデンリング』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」は、6月21日発売予定だ。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も用意されている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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