言葉で変身・生き物積み上げパズル『みんなのMOZOO』PC/スマホ向けに本日リリース。キーワードにあわせて謎生物の3DモデルがAI生成、たくさん作って積み上げる

 

Polyscapeは6月18日、『みんなのMOZOO』を本日リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(itch.io)/iOS/Android。価格はitch.ioでは1.5ドル、スマホ版は無料となっている。なお本作は、3Dモデル生成AIの技術デモを兼ねた作品であるため、期間限定公開となるそうだ。

『みんなのMOZOO』は、言葉に応じて変身する不思議な生き物たちを積み上げる、3D積み上げパズルゲームである。本作の舞台は、不思議な生命体MOZOOたちが存在する世界だ。好奇心旺盛なMOZOOたちは、言葉を教えるとその言葉にあわせた姿に変身してくれるという。本作では、プレイヤーが自由なキーワードを入力して、MOZOOたちを変身させられる。また変身させたMOZOOたちを台に乗せ、より高く多く積み上げるパズルゲームも展開。キーワード入力による3Dモデルの生成と、生成した3Dを積み上げるパズルが待ち受けているのだ。

 


ゲームモード「つくる」では、プレイヤーが自由にキーワードを入力すると、MOZOOたちが変身する。彼らがどんな姿に変わるかは、プレイヤーの教えた言葉次第。イメージに近い形になることもあれば、言葉とは異なる形を取ることもあるようだ。ゲーム内の説明によれば、動物や生活用品など一般的にイメージしやすいワードだと精度が上がるという。筆者が試した限りでは、「AK-47」では銃火器の形になってくれたが、「はんぺん」ではよくわからない形状のものが生み出された。なおキーワードは自由に入力できるものの、公序良俗に反するキーワードや、著作権侵害のおそれがあるキーワードの入力は遠慮してほしいそうだ。


ゲームモード「あそぶ」では、MOZOOたちを積み上げるパズルゲームが展開される。ゲームが開始すると、画面上には台が設置されている。プレイヤーは、位置を調整してMOZOOたちを上から一つずつ落とす。台からMOZOOが落ちるとゲーム終了となるため、彼らが落ちてしまわないように乗せて、より高く多く積むことが目的となる。「あそぶ」では、「つくる」で自身が作成したMOZOOや、誰かが作成したMOZOOなどが登場。キーワード入力によって変形したMOZOOたちを使って、パズルゲームが遊べるわけだ。

本作を手がけている株式会社Polyscapeは、2022年に設立された国内のスタートアップ企業だ。過去作としては、『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』をリリース。さらに同社はゲーム開発以外に、AI技術を利用したゲーム技術者向けエンジン提供も展開しているという。

本作『みんなのMOZOO』は、最先端の3Dモデル生成AI技術デモを兼ねた短編作品とされている。期間限定公開となっており、公開期間は未定。予告なく終了する可能性があるという。興味のある方は、早めに遊んでおくといいかもしれない。また本作のリリースにあわせて、noteにて同社から2本の記事が公開が公開されている。1本目の記事では、本作が生まれる過程や、AIによる3Dモデルの生成などについて記載。2本目の記事では、生成AIをゲームに組み込む際に考えられていたことなどが綴られている。気になる人は、あわせて読んでおくといいだろう。

みんなのMOZOO』は、PC(itch.io)/iOS/Android向けに6月18日リリース予定。価格はitch,ioで1.5ドル、スマホ版が無料となっている。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。