暗黒街・自由攻略FPS『Fallen Aces』攻略方法が超多彩で“圧倒的に好評”スタート。銃やフライパンにバナナまで、手に取れるものは何でも利用できる

 

New Blood Interactiveは6月15日、『Fallen Aces』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はSteamユーザーレビューにてさっそく「圧倒的に好評」ステータスを獲得するなど、好調なスタートを切っている。

本作は、ノワール作品のような世界観をもつアクションFPSだ。舞台となるのは、犯罪都市Switchblade City。街を守るヒーロー部隊A.C.E.S.の面々が次々と葬られるなか、主人公Mikeが真相を突き止めるべく犯罪者たちを叩きのめしていく。


本作にてMikeは己の拳だけでなく、バットやピストル、トミーガンといった武器を駆使して戦いを繰り広げる。またほかにもステージ内のさまざまなオブジェクトを手に取って武器にしたり、投げつけたりすることが可能。ゴミ箱やビール瓶、ネズミでさえ手に取ることが可能だ。そして本作では各ステージがノンリニアに設計されているとのこと。ステルスで攻略するのも、派手に暴れて攻略するのもプレイヤーの自由だ。

また90年代を彷彿とさせるノワール作品を目指したという世界観は、アメリカンコミック風の手描きアートにて構築されている。2Dイラストと、奥行きのある3Dステージを組み合わせたグラフィックで展開される点も本作の特徴だろう。


本作は6月15日の早期アクセス配信開始後、最大同時接続プレイヤー数は本稿執筆時点で1349人を記録(SteamDB)。またSteamユーザーレビューは現時点で約1250件中97%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。かなり好調な滑り出しといえそうだ。

ユーザーレビューにおいては、特に攻略アプローチの多彩さに多くの好評が寄せられている。先述のとおり本作では多岐にわたるオブジェクトをアイテムとして手に取ることが可能で、それらを投げつけることもできる。投げた物で敵の気を引いたり、ボタンを押してギミックを作動させたりといったことも可能。また戦闘においてはバナナの皮で敵を転ばせたり、フライパンで銃弾を弾いたりといったコミカルな戦法をとることもできる。そうした自由度の高いステージ攻略が可能な点にさっそく評価が集まっているようだ。

本作を手がけるのはTrey Powell氏、およびJason Bond氏。またNew Blood Interactiveがパブリッシングを担当している。New Blood Interactiveといえば『DUSK』や『ULTRAKILLといったオールドスクールFPSに携わってきたパブリッシャーだ。また『Gloomwood』のように、攻略アプローチの多彩な、いわゆる没入型シム(immersive sim)要素をもつ作品のパブリッシングも担当。そうした作品を売り出したノウハウが『Fallen Aces』の人気にも反映されているのかもしれない。


なお『Fallen Aces』の早期アクセス配信期間はおよそ1年~2年以上が見込まれているとのこと。早期アクセス配信開始直後の本稿執筆時点では、全3エピソードのうち最初のエピソードである「Heart of Glass」が収録され、5ステージが用意されている。エピソードが追加されるごとに販売価格は上がっていく予定だそうだ。

ちなみに本作はリリース記念セールとして、6月22日まで定価の1500円の24%オフとなる1140円で販売中。“お金が嫌い”なNew Blood Interactiveの方針だそうで「お金よりももっと重要」なプレイヤーのフィードバックを受けながら開発を進めていくとのことだ。最初のエピソード時点で非常に高い評価を受ける作品であり、今後も注目されるところだろう。興味のある人は今のうちに購入しておくといいかもしれない。

『Fallen Aces』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。