悲劇と純愛のノベルゲーム『プトリカ 1st.cut』Steamにて9月12日発売へ。魔女裁判の果てに明かされる狂おしい愛
ノベルゲームサークル(ブランド)トトメトリは6月16日、『プトリカ 1st.cut:The Reason She Must Perish』を9月12日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は未定。発表にあわせて、トレイラーや公式サイトが公開されている。
『プトリカ 1st.cut:The Reason She Must Perish』は、魔女裁判によって無実の人が処刑される中で少女の愛が描かれる、メランコリック・ノベルゲームである。本作の主人公レミは、宝石技師の少年だ。彼は悪魔に育てられており、周囲からも悪魔と呼ばれているのだという。
本作ではレミが、記憶喪失の少女ラズリエルと出会う。謎の少女ラズリエルはレミの導きに従い、穏やかな生活を送り始める。しかし彼女は、やがて不可解な夢を見るようになる。夢の中の彼女は、大天使リュシーに深い信仰を捧げる、敬遠な信徒であった。また本作では人々が魔女の存在を疑い、狂気の裁判が開廷してしまう。冤罪によって無実の人が処刑されていく中で、少女の真実の愛が解き明かされる。キャラクターとしては、レミの家にお世話になっている少女ルビア、ラズリエルの前に突如現れる少女アンシュなども登場。悲劇と狂おしいまでの愛による、純愛劇が描かれるようだ。
悪魔と呼ばれる少年レミと謎の少女ラズリエルの物語は、ノベルゲームとして展開される。スクリーンショットを見る限りでは、立ち絵やイベントCGなどを挟みつつ、テキストによって物語が描かれていくのだろう。
公式サイトでは、心揺さぶるコンパクトな物語だと説明されている。詳細なプレイ時間は明かされていないものの、忙しいプレイヤーでも遊びやすい内容に仕上げられているようだ。またSteamのストアページによると、本作はフル音声に対応。主人公レミ役を間宮菜南子さん、ラズリエルの声を榎木実佳さんが務めるなど、声優陣によるボイスが悲劇を彩っている。
本作を手がけているトトメトリは、ルクル氏およびすしめかぶ氏による同人サークルだ。全年齢向けにかわいいヒロインが悲劇的な目にあうノベルゲームを制作しているという。本作『プトリカ 1st.cut:The Reason She Must Perish』がサークルの初作品として制作中。サークルのCi-enによると1話完結型の連作方式の作品として制作されているそうだ。
また本作では、シナリオライターのルクル氏がシナリオ、すしめかぶ氏がイラスト、花徒めと氏が音楽を手がけている。ルクル氏は同人サークル「宴」にて『クリアレイン』などを制作。その後、美少女ゲームブランド・ウグイスカグラなどで『紙の上の魔法使い』『冥契のルペルカリア』といった作品のシナリオを手がけてきた。またすしめかぶ氏および花徒めと氏も、ウグイスカグラの作品にそれぞれ携わってきた。本作は、ウグイスカグラに携わってきたメンバーによる作品となるわけだ。
『プトリカ 1st.cut:The Reason She Must Perish』は、PC(Steam)向けに9月12日発売予定だ。