『エルデンリング』DLCエリア到達条件のモーグ討伐を助太刀するため、ベテランプレイヤーたちが立ち上がる。褪せ人たちの、助け合いの輪

『エルデンリング』のDLCエリア到達条件のモーグ討伐ができていないプレイヤーをお手伝いするべく、本作ファンコミュニティが動いているという。

フロム・ソフトウェアは『エルデンリング』に向けて、6月21日にDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売予定だ。DLCでは新たなエリアが追加される。そこに向かうには特定ボスを撃破している必要があるのだが、該当ボスの撃破率は現時点でもあまり高くない。そんな状況の中、本作のベテランプレイヤーたちがボス撃破の“お手伝い”を始めているようだ。GamesRadar+などが報じている。なお本稿では、本編のネタバレになりうる内容に言及しているため留意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2022年2月に発売された。広大なオープンワールドとして構築された「狭間の地」を舞台に、プレイヤーは褪せ人としてエルデの王となることを目指す。そして本作にとって最初で最後の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。


DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」にて追加される「影の地」にたどり着くためには、「神人眠りの繭」に触れる必要があることが明かされている。繭に触れるには、本編のボスである「星砕きのラダーン」と「血の君主、モーグ」を倒さなければならない。

特に本編終盤級の進行度での熱心な探索の先にたどり着く「血の君主、モーグ」については、撃破率が比較的低い様子が各プラットフォームの実績データなどからうかがえる(関連記事)。本稿執筆時点でも、モーグの撃破の証となるゲーム内実績・トロフィー「破片の君主、モーグ」の取得率は、Xbox One/Xbox Series X|S版では約23%、PS4/PS5版では約35%、Steam版では約39%にとどまっている。


こうした状況を受けて、本作のファンコミュニティが「未撃破ユーザーのモーグ撃破をサポートしよう」との意思のもと、SNSやゲーム上にて動き出しているようだ。たとえば、YouTuberのSekiro Dubi氏は「Klein Tsuboi氏が必要だ」と発言して熟練プレイヤーの助力を呼びかけた。Klein Tsuboi氏は、本編に登場する強敵「マレニア」に苦戦するプレイヤーを、全裸にツボを被った姿で助けまわっていたプレイヤー。その奇妙な見た目と優れた腕前から都市伝説のように語られ、ネットミーム化しているプレイヤーでもある(関連記事)。難敵モーグの撃破に苦戦している人についても、そんな「強すぎ全裸ツボ男」のような助け舟が今こそ必要なのではないか、といった趣旨であろう。

ほかにも、モーグの近くに召喚サインを置いたというあるプレイヤーは、「召喚が止まらない(Non-stop summoning)」と報告。またすでに1週間ほど協力ゲストプレイヤーとしてモーグ討伐を手伝っているというプレイヤーや、SNS上で「助けが必要な者はいないか」との呼びかけをするプレイヤーなど、ベテランプレイヤーがモーグを倒せていないプレイヤーを助けようとする流れが広まっている。


また、本作のオンラインマルチプレイ用サブレディットr/BeyondTheFogでも、モーグ討伐を手伝うと申し出るプレイヤーが続々と登場。助けをもらったプレイヤーからのお礼と思われる投稿なども散見される。

前述のとおり、発売間近の新DLCエリアに到達するためには、「血の君主、モーグ」を撃破し「神人眠りの繭」に触れることが条件となっている。しかしモーグ撃破が本編のクリアに必須でないことや、その難易度から、まだ倒せていないプレイヤーも相当数存在しているようだ。そんなプレイヤーたちを助け、DLC発売前の準備を完遂させんとして、今回本作ファンコミュニティの“お手伝い”の流れが広まっていったかたち。もしまだモーグが倒せていないという人は、召喚や協力プレイなどで“お手伝い”をお願いしてみるというのもいいかもしれない。

エルデンリング』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」は、6月21日発売予定だ。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も用意されている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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