『CoD: Black Ops 6』開発者、新実装の「オムニムーブメント」が“FPSのスタンダード”になってほしいと希望語る。「全方向」にダッシュ・スライディング・ダイビングできる新アクション
マイクロソフトが10月25日に発売すると発表した『Call of Duty: Black Ops 6』。本作には新システムとして、全方向にダッシュやスライディングなどができる「オムニムーブメント」システムを搭載。そんな本システムについて、本作のシニアプロダクションディレクターを務めるYale Miller氏は今後の『Call of Duty』(以下、CoD)シリーズにおける“スタンダード”になってほしい、と将来への希望を語っている。海外メディアへ語ったグループインタビューの内容をVGCなどが取り上げている。
本作は、FPS『CoD』シリーズの最新作だ。開発は「Black Ops」シリーズを手がけてきたTreyarch Studioが中心となっている。対応プラットフォームはPC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneで、Xbox Game Pass向けにも提供される。『Call of Duty: Black Ops 6』の舞台となるのは、冷戦が終結し、超大国としての米国が台頭する1990年代初期の世界だ。本作ではキャンペーンモードやマルチプレイヤーモード、ゾンビモードが収録されている。
本作には新たなシステムとして「オムニムーブメント」が実装。このシステムにより本作では、今までは前方に向けてしかおこなえなかったダッシュやスライディング、ダイビングが、全方向におこなえるようになる。たとえば銃を構えたまま全速力で後退するといった行為や、横向きに走りつつスライディングに派生するなどという行動が可能になるのだ。加えて、伏せ状態から滑らかに360度を見渡せるようにもなっている。
そんな「オムニムーブメント」や本作の内容などについて、VGCが参加したというグループインタビューでは、本作シニアプロダクションディレクターのYale Miller氏と本作アソシエイトデザインディレクターのMatt Scronce氏がそれぞれ回答している。
インタビューでは、『Call of Duty: Modern Warfare』で、覗き込みながらのリロードが追加され、以降の作品でも標準機能となったことに触れ、『Call of Duty: Black Ops 6』における「オムニムーブメント」も同様に、将来のシリーズ作品で“標準化”するのか、といった質問がされた。
これに対し、Miller氏は「もしそのシステムが素晴らしいシステムであれば、プレイヤーはそれを今後欲しがるだろう(if it’s great, people are going to want it)」と回答。実際に将来の『CoD』シリーズ作品で実装されるかどうかは、時間が経ったり、ユーザーの評価を待ってみないとわからないというスタンスのようだ。また、同システムについては完全に出来上がったという認識ではなく、調整の余地もあると考えている模様。今後さまざまなスキルレベルのプレイヤーからのフィードバックなどを集めつつ、微調整を重ねていくとしている。
さらに、Miller氏は「オムニムーブメント」について「スタンダードになることを望んでいる(absolutely, it’s our hope that it becomes a standard)」と希望を語った。『CoD』シリーズでの採用に留まらず、他の作品の参考となるような魅力的なシステムとして評価され、広くFPSのスタンダードとして採用されるものになってもらえることを願っている、と本システムの受け入れられ方には期待を寄せているようだ。
『Call of Duty: Black Ops 6』にて新たに実装される「オムニムーブメント」は、公式によって「アクションヒーローのような動作が可能」と称され、従来のスプリントシステムよりも自由な動きが可能になるようだ。そうして本作で展開される、進化した移動システムが、今後ユーザーにどのように評価されていくのか、そして「オムニムーブメント」と同様のシステムが他タイトルにも採用されていくのか、という点も注目されるところだろう。
『Call of Duty: Black Ops 6』は、PC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月25日発売予定だ。Xbox Game Pass向けにも提供される。なお、本作を予約購入すると、オープンベータテストの早期アクセス権が提供される。オープンベータテストの実施時期は今後発表される。