『メタルギア ソリッド デルタ』では“身体についた傷がゲームの最後まで残る”。エンディングのスネークがズタボロにならないかさっそく心配される

 

コナミデジタルエンタテインメントはから2023年5月25日に発表された『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER(メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター)』。本作は公式サイトが6月10日にリニューアル。本作のシステムなどが明かされた。その中で、とあるシステムがユーザーの注目を集め、にわかに話題となっているようだ。

『METAL GEAR SOLID Δ』は、コナミにより2004年にPS2向けに発売された『MGS3』のリメイク作品だ。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S。本作ではオリジナル版のストーリーやゲームデザインを忠実に再現しつつ、現代の最新グラフィックに進化させた作品を目指しているという。ゲームエンジンにはUnreal Engine 5が採用されており、世界の隅々まで作り直されているようだ。


そんな本作について、先日6月10日におこなわれた「Xbox Games Showcase 2024」ではオフィシャルトレイラーが公開。それにあわせて本作の公式サイトもリニューアルされた。サイトでは、リメイクにあたって進化した点が紹介されている。その中のひとつがユーザーから注目を集めている。

それは「徹底したリアリティの追及」として紹介されている部分だ。コナミの説明によれば、本作ではオリジナル版より戦闘ダメージの描写が進化。服の破れ、あざ、弾痕がリアルタイムでスネークの身体に表現されるという。さらに本作では特徴的な仕組みとして「身体についた傷はずっと残り続ける」というのだ。


この傷痕などが残るシステムの公開を受け、X上ではさっそく「プレイ中に怪我やダメージを受けた状況」でどのようにスネークの傷が表現されるのか気になるというユーザーが多く現れているようだ。服が破れてしまうため、スネークが裸になってしまわないか心配する声もある。なかには自身のプレイスキルを自虐してか、「本作をプレイした後には(ダメージを受けすぎて)スネークはきっとこうなってしまうだろう」と画像を交えたユーモアあふれる反応もみられる。


ちなみにオリジナル版である『MGS3』にも、傷に関連するシステムや表現があった。『MGS3』には「サバイバルビュアー」と呼ばれる画面が存在。そこではフィールドで入手したものを食べたりできる「FOOD」、フェイスペイントなどの変更がおこなえる「CAMOUFLAGE」などといったメニューが用意されており、怪我をしてしまったスネークの治療ができる「CURE」という項目も存在していた。

『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』


「CURE」では、薬物治療と外科治療があり、外科治療ではナイフを使った異物の摘出や、傷口の縫合をおこなうことになる。そしてその中には「包帯を巻く」といった治療方法もあった。包帯を巻いて治療した後にゲームプレイに戻ると、実際に見た目に包帯が反映されている、というものだ。またプレイングによっては服に血が付くこともあった。またナンバリングシリーズの最新作『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』でも被弾、出血する、あるいは重傷を負うと血まみれになるというように、スネーク自身の見た目に変化が加えられていた。

プレイを通してスネークが傷を負ったり汚れたりする表現は、オリジナル版や既存シリーズ作品にも存在したわけだ。このほか、ゲーム進行に応じて主人公の装備に傷や汚れがついていく演出は『バットマン:アーカム・シティ』や『バイオハザード RE』シリーズなどさまざまなゲームで用いられてきた。一方で『METAL GEAR SOLID Δ』ではプレイを反映して傷の種類や有無が変化するとみられ、さらに一歩踏み込んだ表現になりそうだ。

ユーザーからさっそく注目を集めている『METAL GEAR SOLID Δ』における「傷がずっと残る」システム。ゲームの進行を見た目で感じさせ、没入感を高める狙いがあるのだろう。とはいえ、満身創痍で戦うスネークが最後の方には傷だらけの姿にならないかといったように、“見てくれ”についての心配も寄せられているかたちだ。発売後には、いかにスネークを綺麗にエンディングに導くかといった遊びにも繋がるかもしれない。

METAL GEAR SOLID Δ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けにリリース予定。