ボディカム対人FPS『Bodycam』“超リアル”なゲームプレイに人集まるも、レビューは賛否両論。課題を抱えた滑り出しに

デベロッパーのReissad Studioは6月8日、『Bodycam』の早期アクセス配信を開始した。本作はリアリティ重視の映像が話題を呼び、さっそく多くのプレイヤーが集まる賑わいを見せている。

デベロッパーのReissad Studioは6月8日、『Bodycam』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込3510円。本作はリアリティ重視の映像が話題を呼び、さっそく多くのプレイヤーが集まる賑わいを見せている。

『Bodycam』は一人称視点のボディーカメラ風映像で描かれる対人FPSだ。プレイヤーは兵士に扮し、ショットガンやアサルトライフルなど、さまざまな銃器を使用。最大10人がひとつのマップに送り込まれ、「デスマッチ」モードや5対5のチーム戦を繰り広げることとなる。本作を手がけるのはフランスに拠点を置くReissad Studio。20歳のLuca Dassier氏および17歳のLeo氏の兄弟によるスタジオとなっている。

『Bodycam』はリリース前から、その“超リアル”な映像が注目されてきた作品だ。そういった話題性もあってか、本作は6月8日に早期アクセス配信が開始され、さっそく多くのプレイヤーを集めている。統計サイトSteamDBによると、リリース直後のタイミングでは本作のSteamでの同時接続プレイヤー数がピーク時で1万6457人を記録。本稿執筆時点でも約8000人のプレイヤーが本作をプレイしているようだ。

しかしSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で約4600件中66%を好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。レビュー内容を確認すると、本作はP2P方式のマッチングを採用しているため、接続状態がホストであるユーザーのネット環境に左右されやすい点や、ホストにマッチング開始の決定権があるため、ほかユーザーはホストのタイミングでプレイを余儀なくされる点が問題として挙げられている。またUIや音量設定などの設定項目が少なく、ゲーム内ボイスチャットのミュート設定が不可能である点を不満に思う声も見受けられる。


一方で『Bodycam』が注目されるきっかけの一因となった“超リアル”な映像は好評を博しているようだ。Steamユーザーレビューからは、ゲームの映像美に対する称賛の声も見受けられ、リアルな対人FPSを心待ちにしていたユーザーは好意的な意見を寄せているようだ。


本作は早期アクセス中であり、正式リリースまでの期間も数年はかかる見通しとのこと。早期アクセス期間中にはコミュニティからのフィードバックを受け、ゲームの改善に取り組んでいくようだ。また2024年のロードマップも公開されており、新たな武器やマップ、ゲームモードの追加を予定しているようだ。本作が今後どのように課題に対処していくのかが注目されるところだ。


『Bodycam』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。なおリリース記念セールとして、6月15日まで、定価3900円のところを10%オフの3510円にて購入可能だ(いずれも税込み)。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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