廃墟探索アクション『MOTORSLICE』発表。暴走機械の破壊を仕事とする少女となり、不気味な廃墟をパルクールで駆け巨大重機と戦う
デベロッパーのRegular Studioは6月7日、『MOTORSLICE』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年配信予定。またコンソール向けへの展開も予定されているという。
『MOTORSLICE』はアクションアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、暴走した機械がはびこる巨大な廃墟である。主人公の少女は「P」という名で、機械を破壊するのを生業としている。Pはいつものように機械を処理するため、とある廃墟を訪れたが、そこにはかつてないほど凶悪な機械たちが存在していた。プレイヤーは産業機械風の敵と戦いつつ、パルクールを駆使して広大な廃墟を探索する。
廃墟内には機械が多数存在しており、それらをすべて破壊するのがプレイヤーの目標になるという。機械は重機風の見た目だがプレイヤーを敵視しており、攻撃してくる様子。主人公は大きな剣を携えており、近接戦闘を主体とした戦いが展開されるようだ。戦闘はテンポの速い残忍なものとなるそうで、敵は簡単に倒すことができる一方で、主人公も攻撃を受けるとすぐにやられてしまうという。短時間で決着がつく、緊張感のある戦いが繰り広げられるのだろう。またボスとして巨大な重機も登場し、敵の機体に登りながら戦うバトルなども用意されるそうだ。
舞台となる廃墟はところどころ崩壊しているため、パルクールアクションを駆使して進んでいくことになるという。廃墟は無機質で生き物の気配がなく、いわゆるリミナルスペースがイメージされているとのこと。一方で歯車などは作動しており、施設は稼働し続けている様子である。プレイヤーはトラップを避けたりロープを伝ったりしながら、ただ機械だけが動き続ける殺風景な工業地帯を探索することになるようだ。
また廃墟の冒険の途上では、主人公の少女のストーリーが語られるという。なぜ主人公は廃墟で機械を破壊するのを仕事としているのかなど、少女の背景や作品の世界観を知ることができるようだ。一方で本作はミニマリスト的なゲームデザインとなっているそうで、厳しい戦いと空気感のある探索がゲームのメイン要素となる様子。ストーリーも語られるのは断片とのことで、想像の余地を残したかたちで物語が展開されるのかもしれない。
本作を手がけるRegular Studioはブラジルに拠点を置くインディースタジオだ。過去にはパズルアクションゲーム『Togges』を制作。同作は平和な世界観やカラフルなアートデザインなどが評価され、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で38件中86%が好評とする「好評」ステータスを獲得している。本作『MOTORSLICE』は過去作から作風が一変し、コンクリートの灰色が印象的な廃墟を舞台に過酷な戦闘が展開されるかたちである。ちなみに本作の制作においては『プリンス オブ ペルシャ』シリーズから影響を受けているとのことだ。
『MOTORSLICE』はPC(Steam)向けに2025年に配信予定だ。またコンソール向けへの展開も予定されているという。